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仙腸関節,AKAを応用したJMI療法 | 東京都豊島区 - ペインクリニカルセンター

五十肩

役に立つマメ知識
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第18回 臨床レポート

テーマ 「五十肩」

「肩関節周囲炎」と呼ばれる、所謂五十肩とか四十肩と言われるものがございます。40代以降になると、どういうわけか片方の肩が突然動かなくなり、炎症まで起こし場合によっては2年以上も痛みが続き不便な生活を強いられる実にやっかいな病です。

よく、患者さんも嘆いていらっしゃいますが五十肩と腰痛は、なった本人しかその痛みと苦しみが分からないものなのです。ですから、傍から見ると「仮病でも使っているのか。」「痛いふりをして怠けているのか。」と邪推されることがあり下手をすると人間関係にまで悪い影響が及ぶことがあるという実にやっかいな病気なのです。

五十肩の場合は、仙腸関節の機能異常と直接関係する事はあまりなくやはりなんらかの内科的な問題から肩の周囲に炎症が起きているように思われます。よって、JMIを試みることで単なる関節の物理的な異常かどうかの診断にもなりますし、関節の機能異常からくる痛みの部分は直ぐに消失してしまいますので、結果として治りが早くなるという利点も生まれて来るのです。

この、五十肩に関してドクター達が、よくおっしゃる事がございます。「更年期障害などのホルモンバランスが崩れたり、自律神経が乱れたりする症状と合併している事が非常に多い。」という事です。更年期障害と合併しているケースが多いと言うことは私も治療を通して実感しているところなのです。更年期障害は、男性にもあるということが近年分かって来まして決して女性に特有のものでは無いということが理解されるようになってきました。うつ症状を伴うことも少なくないのです。

こうした現実を見るにつけ、五十肩を、単に物理的な肩の異常の一つとして捕らえる今の整形外科の認識そのものがずれているのではないかという疑問が出てくるのです。現代医学におきましても、五十肩にどうしてなるのかという明確な原因が未だによく分からない為に痛みを抑えるような投薬治療、運動療法を個人でおこなっていただくしか手が無いと言うのが現状のようです。整形外科の治療や健康指導が功をそうして治ったのか、時間の経過とともに自然に治ったのかその見極めが実に難しいというのも事実のように思います。
ドクター達が指摘しているように、もしホルモンの問題が絡んでいるとするならば、時間がかかって自然に治っていくと言うのは実に理にかなった話だと思うのです。しかし、運動療法や関節の適切な治療を継続する事で、物理的に起きている異常の部分をかなり早期に改善することも出来ると思われますので、「生活の質の向上」という観点からも必要な治療であることには変わり無いと思うのです。

私も治療をしていて感じていますのは、腰痛でもそうですが痛いからと言って全く動かさないというのは止めた方が良いように思います。痛くても、動かせる範囲で少しずつ動かすようにしている方がはるかに治りが早いと言う事は実感しております。ラジオ体操位を痛くない範囲でおこなっていただければと思い、よく指導させていただいている次第です。

当院にも五十肩でお悩みの方が沢山いらっしゃいます。
急性期の状態の方、慢性期の状態の方、既に治りかけていらっしゃる方、など様々な状態の方がいらっしゃいまして一口に五十肩と言いましても症状の段階の見極めが難しく対応にはいつも慎重の上にも慎重を期しています。

千葉県在住 Oさん(50代) 女性

今年(H16)の1月から2週間おきに治療をさせていただいている患者さんです。
五十肩で左肩が痛く仕事も日常の家事もままならい状態でかなり苦しんでいらしたようです。上記の五十肩の説明でお話をした通り、Oさんも更年期障害の症状と思われる症状を自覚されており、御自身でも「更年期の症状があるように思います。」とおっしゃっていらっしゃいました。Oさんは、薬剤師さんであり通常のお仕事の後、プライベートでは遺伝子分析に関する論文を執筆されているという研究者でもいらっしゃる方なのです。医学に関する造詣の深さは並大抵の方では無いので、様々な角度からインターネット上でどの治療を受けようかとかなり沢山のサイトを精査されたようです。そして、最終的に当院の治療を受けてみようと決断されたようなのです。

JMIの理論に対する理解の早さ、深さの程はお会いしてお話をし出して直ぐに判りました。HP上の内容から殆ど理解されており、私が改めて御説明申し上げる事もそんなに無い程でした。また、物事を論理的に考え判断される力は素晴らしいものをお持ちでいらっしゃることもOさんのお話からよく伝わって来たのです。Oさんのような聡明な方に共通している特徴は、「事実」というものの重要性を大変よく理解されている点です。よく民間療法に見られるような想像だけで展開される理論らしき屁理屈の嘘を直ぐに見抜かれますし、きちんと臨床を重ねた事実に基くものしか持ちえない特有の凄みというものを良く理解されていると思うのです。私も、こういう患者さんにいらしていただき、そして評価していただけますと本当に心強く思いますし、大変自信にもなるのです。また、日頃から肩こりで悩んでいらっしゃると言う介護士を目指してこの春から学校に通い出した可愛いお嬢様にも御一緒していただきましてお二人同時に治療させていただくことになりました。

Oさんを、診察も含めて体全体の様子を診させていただきますと、やはり少し仙腸関節の動きが固くなっており、背中、胸の周囲の関節もかなり固くなっているのがよくわかりました。左肩は少し上に上げた程度でも悲鳴を上げられるような状態で、かなり炎症も強いなという事が良く理解出来たのです。

こうした状態の患者さんにいきなり関節の治療をしたところで、反応が非常に悪い事は経験上からも良く分かっておりますのでとにかくまずはマイナスイオンの電気治療で炎症と痛んだ細胞レベルの状態を活性化する事にしました。その間にお嬢さんの方の治療を先にさせていただいた次第です。Oさんも後でおっしゃっていましたが、いくら関節運動学が基にあるとは言え物理療法だけをやっているだけならば当院には来なかったと言うことなのです。整形外科を受診した時に五十肩に対する物理療法の限界を知ってしまい、少しでも早く良くなるためにはと考えた時に何かスペシャルなプラスアルファーが絶対必要だと経験上から思われたようなのです。ここまで私の意図した事や考えている事を深く読み取り理解していただけた事に大変感銘を受けました。また、薬剤師さんでいらっしゃるので、薬に出来る事の限界も良くご存知だからこそ出て来た発想だろうなと改めて感心させられたのです。

いよいよ、Oさんの治療に取り掛かりました。痛めていらっしゃる左肩の治療と扱いは慎重を極めましたが、なんとか無事一通りの治療を終え肩の感触を確かめていただいたのです。そうしますと、「あ~~凄い、動く動く。体全体が軽くなりました。来た時よりも左肩の可動域が明らかに広がりましたね。肩こりも随分と楽になりました。」と最初の治療にしては、期待していた以上の成果に大喜びをされたのです。Oさんが、「体全体が軽くなりました。」とおっしゃったのですが、実はここがとても重要なポイントなのです。治療と言いますと、ややもしますと痛い所だけを少しでも痛みを和らげれば治療した事にしがちですし、患者さんもそれで納得してしまっているケースが多いのですが、それは大間違いなのです。

人間は、体のどこかに痛い所を抱えますと必ず体の他の部分に異常な力を入れて痛みを軽減しようとする努力を自然にしてしまうものなのです。痛い所をかばっているうちに他もおかしくしてしまったというあれですね。当然ながら、不必要な力を入れている部分は後から必ず異常を訴えるようになります。腰痛の場合でも、後から必ず上半身の異常を訴えるケースが大変多いのです。こうしたことまで理解して、とにかく体全体を楽にするための方策を最初から取るのが正しい治療のあり方ではないかと私は思うのです。実際に、そうした方策を最初から取った治療をするのと、局所的な治療しかしない時を比べますと体全体を最初から視野に入れた治療をした方が遥かに治るスピードが上がりますし、また、予想もしなかった内科の面でも良い結果が同時に現れることが多々あり驚かされるケースがよくあるのです。

その後のOさんですが、いらっしゃる度に左肩も体全体も楽になられ2ヶ月後には肩こりは殆ど感じなくなるまでになられました。4ヶ月経過して、五十肩の左肩の状態も自然に腕を上げ下げするには全く問題なくなったのですが、まだ背中に腕を回した状態で上に上げる動作に少し違和感が残っていらっしゃいます。しかし、日常生活は治療前とは比べ物にならない位にしやすくなられ大喜びをされているのです。「散々探しまくって、遠くから通って来たかいがありましたよ。1月の状態を考えると嘘みたいですからね。先生の所に来てやはり大正解でした。」とおっしゃっていただけたのです。お役に立てて本当に良かったと思える瞬間でもあります。

御嬢さんも、肩こりは再発するものの以前よりはかなり楽になられたとの事で、月に一度お母様といらしていただいている状態です。介護の御仕事に今後就かれるとの事ですので、先日もこんなお話をしたのです。「介護現場に出ると、まず誰もが直面するのが腰痛との闘いなんですよ。腰痛にやられて、2,3年でギブアップしてしまう人も少なくないと聞いていますから、お嬢さんの場合は学生の時点でたまたまJMIという治療法の存在を知っていただけたので本当に良かったと思うのです。治療する側の私が言うのもなんですが、お母様によ~く感謝してくださいね。」と。Oさんは横でニコニコしながら聞いておられましたが、お嬢さんも良く理解して下さったようで「そうですね。」としみじみおっしゃっておられました。

介護の現場で日々格闘されている方の御苦労はいかばかりかと思うのです。
当院の患者さんにも、介護現場で働き腰を痛めていらっしゃる方、自宅での介護で腰痛を発症し困り果てている方が沢山いらっしゃるのです。介護施設を作って現場に既定の人数だけ送りこめばなんとかなると思っているような、机上の空論に終始する官僚的な発想ではとても現場は成り立たないという事を知るべきだと思うのです。現場の第一線で活躍されている方は、皆さん生身の人間であるという事をまず理解することが大切ではないでしょうか。介護される側も大切でしょうが、する方も一緒に傷つき倒れ時間をかけて育て上げた優秀な人材を短期間で失い、かつ人員の供給が追いつかないでいる。イタチゴッコのようなこの現実を直視し、介護する方の健康維持という事も同時に考えない限りは大きな意味での介護という福祉システムそのものが完結しないのではないかと私には思えてならないのです。

介護をする立場の方達にも、JMIという治療法の存在を知っていただき治療と予防の為に積極的に活用していただける日が来る事を願ってやまないのです。

東京都在住 Iさん(40代) 女性

Iさんは、H14の12月頃から突然左肩の動きが悪くなりだしてしまい、急性期の段階で当院を受診されました。服を着るような動作でも左肩に激痛が走るような状態で、見ていても気の毒なぐらいにおつらい様子でした。
やはり、Iさんもおっしゃっていたのですが「最近、ちょっと更年期のような症状が出始めたんです。」と。軽いめまいやホットフラッシュのような症状が出ているとのことでした。時を合わせたかのように、五十肩が始まってしまったのです。

月に一度程度の来院ですが、通院を始めた頃に比べますとかなり左肩の動きは楽になられまして肩の関節の可動域も随分と広がりました。しかし、まだ無理な動作をされると痛みが走るようで「あと、もう少しですね。」とおっしゃっておられます。更年期の症状も徐々におさまりつつあるようで、最近はかなり気分良く過ごせるようになられたようです。更年期の症状が治まるのに合わせたかのように、五十肩の症状も治まって来ている現状を見ますと五十肩とホルモンの関係は明らかにあるのではと思えてならないのです。

東京都在住 Sさん(50代) 男性

いらした時は、腰痛を訴えていらっしゃいました。お話を聞いていくうちに、「そう言えば、最近右の肩が調子が悪くなってきたようなんですよ。上がらない方向が出てきてしまってこれはなんでしょうか?」とおっしゃるのでその場で右肩の動き具合を診させていただきました。そうしますと、五十肩特有の関節の動きの固さと肩の周囲の組織もかなり固くなってきているのがはっきりと認識出来たのです。そこで、「ひょっとすると、五十肩の可能性がありますので腰の治療と同時に五十肩対策の治療もした方が良いですね。」と申し上げました。

早速に治療に取り掛かりますと、一連のJMIの治療で腰の痛みは劇的に消えてしまったのですがやはりと言いますか、五十肩と思われる右肩の症状は大きく改善することはありませんでした。これが、通常の肩の痛みであればまず初回の治療で大きな痛みは消えますので、やはり五十肩の可能性が高いと思われたのです。まだ初期症状のようでしたので、とにかく腰の治療と合わせて今後も右肩の治療をおこなうことを決めたのです。Sさんはとても几帳面な方でいらっしゃいまして、2週間おきにきちんと通っていらっしゃいました。6ヶ月経った頃でしょうか、「先生、最近は右肩の調子が凄く良くて殆ど違和感が無くなりました。」とおっしゃるのです。治療をしている方の私の感触では4ヶ月目位からかなり良くなってきたなと感じていたのですが、患者さんが同じように感じるとは限りません。ご自身の中できっと納得がいく状態になるのには半年かかられたのだろうなと思った次第です。

それからと言うものの、腰痛は時々再発をされるものの右肩の状態はどんどん快調になられまして今ではすっかり良くなられてしまったのです。Sさんとのお付き合いも2年になりますが、今は体調管理の為に月に一度いらしていただいている状態です。

まだまだ他にも五十肩で悩んでいらっしゃる患者さんは沢山いらっしゃいます。中には、五十肩と病院で診断されていらしたのに1度のJMIの治療で痛みが消えてしまい「あの診断は何だったんですか?」とポカーンとされている方もいらっしゃいます。こればかりは、御縁としか言いようが無いのですが、もっと五十肩で悩む方々にお会い出来る事を願っています。

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