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仙腸関節,AKAを応用したJMI療法 | 東京都豊島区 - ペインクリニカルセンター

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第1回 「関節の治療にまつわる危険性について」

第1回 「関節の治療にまつわる危険性について」

2001年11月に衝撃的なニュースが流れたのを覚えていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。ハリウッド女優で有名なシャロン・ストーンさんが、脳内出血で一時生死の境をさまよったというニュースが流れたのです。後になって詳細が分かりましたが救急車で担ぎこまれるまでに到った経過を知り人を治療をする立場にある私も少なからずショックを受けました。

彼女は、乗馬が趣味で事件が起きる前にいつものように、乗馬を楽しんでいらしたそうです。しかし、運悪く落馬をしてしまい頭を打ったとのことです。それ以来、頭痛が治らず彼女としては首の骨がどうかなったのかと思い、カイロプラクティックに行き頚椎の調整をしてもらったとのことでした。その治療が終わって帰宅してから、容体が急変してしまいこの時の一連の騒動に発展してしまったというのです。

どうも、脳内に既に小さな動脈瘤があり落馬した時に衝撃でなんらかのストレスが加わった可能性があったようなのです。しかし、そうとは知らずに頚椎の問題かと思いカイロプラクティックに行き首の周囲をいじられたことで決定的な問題を引き起こしてしまったというのがどうも真相のようです。
アメリカのカイロプラクティックは、日本とは違い正規の医療として確立しておりますし、治療する人もカイロプラクターという通常の医療を行うお医者様と全く同じ立場で治療をしています。当然ながら、事前検査の為にレントゲンも撮ります。しかし、今回の事故を見ますとそれでも事故は防げなかったということになります。(外からのレントゲン検査では、脳内の血管の様子までは判りませんし、問診などでも見抜けなかったのであろうと思います。)

首から上のトラブルというものが診断を誤るといかに怖いかと言うことを如実に物語る事件かということがお分かりいただけるのではないでしょうか。また、どんなに確かな技術に裏付けされていると言われていましても、首の周囲に強い力を加えることがどんな大きなトラブルを引き起こすか予測がつかないという怖さを教えてくれる事件でした。

日本でおこなわれている関節の治療は、その殆どが素人が考えた民間療法レベルのものです。過去の成功体験に基づく個々の開発者の方達の勘を頼りに作り上げられてきたものです。医療ではありませんので「思い立ったその日から誰でも出来る。」と言う状態が今も続いております。そういったものを「教える。」と称する学校も世の中には沢山ありますが、民間のスクールであって決して国が認めた学校ではありません。およそ医療とは程遠いそのような不確かなものに、安易に体をあずけることが最 悪の場合どのような結果をもたらすかと言うことを今一度冷静になってお考えいただきたいと思うのです。

 

医療に関する国家資格免許を取得している者が営んでいる治療院でも、関節の治療と称して様々なことが現実にはおこなわれております。本来は、日本の医学部や医療専門学校では扱わない分野でして、実態は民間療法でやっている治療法をそのまま取り入れ「関節の矯正」と称しておこなっているというのが現状です。

(この現象は、自らが治療をする立場になりますとよく理解できるのです。筋肉への治療をいくら手を替え品を替えしておこなっても、実際には患者さんの腰痛 や肩こりを「治せない。」という現実に極めて早い時期に直面することになります。「なんとか、痛みを軽減して患者さんの期待に応えたい。そういう技術があれば身につけたい。」というあせりにも似た思いが、危険性を秘めた諸刃の剣とも言っても良い関節を扱う民間療法に手を出させしてしまうのです。以前の臨床レポートでも指摘しましたが、「関節の治療のマジック」の魔力に一度でも魅せられてしまいますと、「これこそが、自分が求めていたものだ。」とつい盲信してしまうのです。その瞬間から始まるいつ起きるか知れない悲劇への幕開けはおそらく予想だにしないでしょう。自らが大事故を起こし金銭的にも、精神的にも過酷な現実を突きつけられた時、始めて事の重大さ、関節の治療のマジックに気づくのであろうと思います。

民間療法で行われている「関節の治療」は本物のカイロプラクティッのような医学的な「診断法」「診断基準」「検査法」などというものは一切持ち合わせてはおりません。と言う事は「患者さんの関節の中の状態が今現在どのような状態になっているのか判らない。」状態で治療をスタートさせてしまうことになるのです。想像しただけでも恐ろしいと言うことがお分かりいただけるのではないでしょうか。そして、必ず言われる事は、「歪んでますね。」「曲がってますね。」「ずれてますね。」というおよそ診断とも呼べない素人でも知っているようなお粗末な決まり文句です。どんな症状の患者さんが来院されても同じ事しか言いませんし、出来ません。そういったものが安全な治療法と言えるのか、医学的な治療法と言えるのかどうか、ちょっと冷静になって常識的に判断していただけましたらおのずと答えは見えてくるのではないでしょうか。時として、マジックは演出出来ても、その先にある危険性、現在に到るまでに引き起こしてきた事故の実態の数々を、患者さんには決して伝えないその姿勢にこそ重大な問題が潜んでいるのです。マスコミの方々も安易に関節を扱う民間療法を誇大に持ち上げて報道するような事は現に謹んでいただきたいと思うのです。私も、被害を受けて悲しむ患者さん達の姿を拝見するのはもう沢山なのです。

2016-06-23 20:30:24

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