第10回 「加圧トレーニング」 私は、非常に疑問を感じています!

すっかり、有名になってしまった「加圧トレーニング」ですが、これを世に広めた方の一人でもあります、プロゴルファーの杉原輝男さん(71)が、リンパ節に癌が転移していると言うニュースが流れました。

手術をしないで前立腺癌から立ち直り、またゴルフを始めたと聞いたときは凄い人だなと感心いたしましたが、前立腺癌を患う前から加圧トレーニングを2年に渡ってやっていたと聞いた時は、 「バンドで、腕や足を縛って血流を止めてトレーニングこの高齢で・・・・これは、自殺行為では無いだろうか?一時、癌が縮小したとしても果たしてそのまま治るのだろうか?」と嫌な胸騒ぎがしたのです。
その当時は、直感でこれはまずいと思っただけなのですが、当院にいらっしゃる患者さんと色々お話をしていて、有ることに気付いてから「このような極端なトレーニングは、必要無いのでは無いだろうか。むしろ体に悪いのではないか?」と強く思うようになったのです。

どういうことかと言いますと、加圧トレーニングが、他のトレーニング方法よりも短時間で筋肉が増えるメカニズムを知ってからです。
血流を意図的に止めて無理な運動をすることで、一気に新生血管の量が増えて筋肉量が短時間で増えると言うメカニズムなのです。
しかしながら、人間の体は頭で考えるようには、都合良くは出来ていません。
新生血管と言うのは、何も筋肉を増やすためだけに増えるのでは無いのです。知らない間に、腫瘍やがん細胞が出来ていた場合、そうした組織に栄養や酸素を送る為の新生血管も同時に爆発的に増えるのです。
要するに、より腫瘍が大きくなる、癌が悪化しやすくなる。再発しやすくなると言うことに繋がると考えても良いのではないでしょうか?実は、話をしていてその事に気付いた患者さんが、加圧トレーニングをやりだしてから、急速に子宮筋腫が大きくなってしまったとお話くださったことから気付いたことなのです。
その患者さんも非常に敏感な方でして、自らの生活習慣を直ぐに反省されたそうです。
どう考えても、加圧トレーニングを始めたことしか新しい事は何もやっていないと言うことに気付き、これはおかしいと思って直ぐにやめられたそうです。非常に、賢明な判断であり素晴らしいと思いました。

(他にも、心配なのは血栓が出来やすい体質の方もとても心配です。また、普通の筋トレでもやり過ぎると、血管の内壁が異常に厚くなり、動脈硬化の危険性が高まると言われています。それよりも、過激な加圧トレーニングはどうなるのか?大変心配です。

また、加圧トレーニングでつけた筋肉は、非常に落ちやすいとも言います。
脳に、間違った信号を意図的に送り続けることで無理矢理つけている筋肉です、落ちやすいと言うのは分かるような気がしますね。

また、年を取ってから体がガタガタになると言う話もあるようです。血流を強制的に止めてハードな運動をする訳ですから、内科にも良いとはとても思えない気がするのです。)

「極端な事をやれば、極端に非凡な結果が返ってくる。」これは、全てに通じる真理だと思います。

医学以前の一般常識の中の話では無いかと私には思えて仕方ないのです。
また、自らの身を守る為の実に基本的な判断の仕方だと思うのです。

やっかいなことに、運動をすると必ず必要の無い活性酸素が大量に発生します。
活性酸素の害は、あらゆる病の引き金になっていると言うことが近年分かって来ています。
加圧トレーニングのような、極端に負荷をかけるようなトレーニングをやれば、おそらく通常のトレーニングよりも大量の活性酸素が短時間に出てくることは容易に想像がつきます。
(それを、同時に消すための対策もしっかり取っていれば良いのですが、まずそこまで考えてやっている方は殆どいないと思います。)それを、毎日やったらと考えますと、私はゾッとするのです。

ましてや、過去に大病された方がやったら・・・・・・想像するだけで寒気がします。
リハビリが早く進んで良かったと言うだけの話で済むのかどうか?

トレーニングで、数値を追いかけて喜んでいる内は幸せなのかもしれませんが、体の中にどんどん負の遺産が溜まっていくと言う恐怖には、殆どの方が無頓着だと思います。
オリンピックや格闘技など激しいスポーツで大活躍した方の寿命が極端に短いと言うことは、統計的にも分かっていることです。

いかに生きるかと言う、その方の人生哲学にも関わって来ることですから、何とも言いようの無いところがありますが、一般の方でごく普通に生活をされていて、健康で少しでも長く人の役に立ちながら生きて行きたいと思っている方でしたら、極端に体に負荷をかけるようなトレーニングはやめて頂きたいと言うのが私の思いです。

運動不足で死ぬ人はいませんが、運動しすぎて早死にしている方は、山のようにいると言う現実を見つめ直して頂けたらと思うのです。

(極端な運動不足の例を上げますと、植物人間になってしまって生命維持装置で何十年も生きていらっしゃる方は、どう考えたら良いのでしょうか?そのような状態になってしまって、運動不足で数週間で直ぐにお亡くなりになられましたなどと言う話は聞いたことがありません。腰痛や肩こりにもあてはまることですが、現実に普通に存在する身近な極端な実例を思い浮かべて頂ければ、世の中に流布されている話がおかしな事を言っているケースが非常に多いことに気付くと思うのです。そこには、何か世論を特定の方向に誘導しようと言う、意図的な力が働いているとみるべきだと思うのです。洗脳に近いものを感じることが良くあります。十分にお気をつけになって頂きたいと思います。
医療が、極めて専門性の高い分野であったとしましても、常識で考えておかしいと感じたときはやはりどこかおかしいことが多いのです。
憲法も法律も、そのベースになっているものは、
「人としてあるべき姿を守る為の一般常識」です。
医療とて、決して例外ではありません。そこのところを、大きく勘違いしている現代医療の在り方を感じることが非常に多くなって来ているのは、心配でならないのです。
TV番組で、異常なまでに医療を礼賛するような番組が増えているのも気がかりでなりません。
病名と言うものだけでも2000近くあると言われていますが、その中でも本当に治し方が明確に分かっているものは、30%位しか無いと言われています。
薬が何故効くかと言う根拠になっているものも、あくまでもその殆どが仮説です。
不安を少しでも消したいが為に、治験などと言う体の良い「人体実験」をやっているのです。
若いころに、治験のアルバイトで大金を稼いだと言う人が、後年体を壊して大変な事になっていると言う話も良く耳にするところです。
決して、医療は完全なものでは有りません。
分からない事の方が、遥かに多いのです。
国家予算の30%以上を食い尽くそうとする保健医療の在り方そのものにも、大きな問題があると思います。
マスコミを通じて流れてくる情報を、決して鵜呑みにしないことが重要だと思います。)

 

杉原輝雄、がん転移明かす=ゴルフ
1月26日17時48分配信 時事通信

 前立腺がんと闘っている男子プロゴルフの杉原輝雄(71)が26日、関西プレスクラブの1月定例会で講演し、がんがリンパ節へ転移していることを明かした。「昨年、リンパ節への転移が分かった。骨(への転移)よりはましだが、えらいことになったと思った」と語った。放射線による治療を続け、4月のつるやオープン(兵庫・山の原GC)出場を目指す。
  杉原は1998年に前立腺がんと診断され、治療を受けている。一方で、2006年に国内レギュラーツアー最年長の68歳10カ月で予選を通過するなど、高齢と病魔を乗り越えて活躍している。昨年はシニアの大会などで年齢と同スコア以下で回るエージシュートを達成し、「病気のおかげでいろいろ勉強もできたし、ゴルフと出会えて本当に良かった」と、感慨深そうに話した。 

最終更新:1月26日17時49分

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運動不足への必要の無いまでの恐怖心を抱いておられる方も多いようですが、このニュースをご覧になってどう思われるでしょうか?
糖尿病予防の為の新しい研究成果です。
週に7分間の少し息が上がる程度の運動をするだけで、十分に防げると言うことです。
現代は、あまりにも商業主義的な運動不足の恐怖を煽るようなやり方に、惑わされすぎてはいないでしょうか?
極普通の生活をしている方が、ジムになど通う必要があるとは私には思えないのです。

エレベーターやエスカレーターを使わない。
駅までは歩く。
電車の中で、かかとを上げて立ってみる。
オフィスでも出来る簡単な、運動をやってみる。
(例えば、コピーしている時に片足立ちをやってみるなど・・・)
家で、TVを見ている時に深い腹式呼吸を何度かやってみる。
そんな小さな気遣いの積み重ねが、大病を遠ざけることが出来るということでは無いかと思うのです。
面倒くさがらずに、こまめに体を動かす事が日常生活の中でもとても重要だと言うことでは無いでしょうか?
真実は、実にシンプルで身近なものであるように感じます。


糖尿病予防、週に7分の運動で効果=英研究
(ロイター – 01月28日 13:02)

 1月28日、週に7分の運動で糖尿病予防に効果があるとの英研究が発表された。写真はロンドンの公園。2007年10月撮影(2009年 ロイター/Alessia Pierdomenico)
  [ロンドン 28日 ロイター] たった数分間でも激しい運動をすれば、血糖値をコントロールし糖尿病を予防するのに役立つ可能性があるとの研究結果を、英国の専門家らが28日、ジャーナル「BioMed Central Endocrine Disorders」で発表した。
  ヘリオット・ワット大のエクササイズ・バイオロジスト、ジェームス・ティモンズ氏の研究チームは、20代前半の男性ボランティア16人のグループを対象にした実験で、週当たりわずか7分間の運動がインスリンの管理に役立つことを確認した。

 どちらかというと体調が良くない以外は健康という男性らに、エクササイズバイクで約30秒の全力疾走を含む運動をしてもらったところ、2週間後には体内の血糖値を下げるインスリンの働きが23%改善したという。