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JMI療法とは

JMI療法は、関節運動学に基づく治療法を基にして、関節レベルの治療に筋肉レベルの治療を組み合わせ、特殊な電気治療も加えた私が独自に作り上げた治療法です。

関節運動学に基づく治療法と言いますと、AKA療法(関節運動学的アプローチ)と言う治療法がございます。
私も、このAKAを実施している病院に勤務していたことが有りまして、医療現場で多くの患者さんにAKAの治療を施す機会を得ました。

しかしながら、AKAのような先進的な治療法を使った関節レベルの治療を使ってもそれだけですべてが解決するような方は、一部の方だと言うことも実感しました。
また、教科書通りやっていてもなかなか簡単には解決できないケースの患者さんが現実にはたくさんいらっしゃることを実感したのです。

医療すべてに言えることだと思いますが、治療する側にひとつの確立した治療法があってそこにすべての患者さんを当てはめてどうか?と診断したところで、すべてが解決する訳では有りません。
現実に、生身の患者さんにたくさん接してみますと表に出てきている症状は似ていてもそこに至るまでの要因は、千差万別なのです。

今の症状を、抱えるまでになってしまった大本の原因は、個々の患者さんによって違います。
様々な複雑な要因が絡み合っていることがよく有るからです。

個々の患者さんが持っている今に至るまでの要因が何なのか?
その答えを解き明かすためには、治療する側が様々方程式を組み合わせ、医学以外の発想や人生経験などを交えながら真摯な姿勢で治療に取り組み、可能な限り患者さんの体やお話から真の要因を聞き出すことが重要となります。

となれば、決してひとつの治療法だけですべてが解決するなどと言うことは、現実にはありえないと言うことになろうかと思います。

筋肉を緩めるだけの治療法を用いても、見かけ上の関節の可動域をある程度広げることは可能です。
それでも、一時的には患者さんを楽にして差し上げることはできます。
ですから、指圧やマッサージの技術が今も使われていますし進化してきているのです。
しかし、そうした治療が一切効かなくなった時に最後に必要となるのが、関節レベルの正確な治療なのです。これは、治療の仕事をしている方ならば、誰もがたどり着く答えだろうと思います。

そこで、私は、AKAの既存の技術に改良を加えたり、足りないところは独自に技術を作り出したり、特殊な指圧法を取り入れ、さらに電気治療を加えた手法を自ら編み出すに至りました。 今現在も、さらに高みを目指して日々、改良、改善を続けております。 不思議なことに、こうした作業に毎日没頭していますと、夢中になって患者さんの体に触れて治療している時に、今までやったことが無い手法を何時の間にか勝手に手が動いてやっていると言うことが有り、自分でもビックリすることことが良くあるのです。 そうした経験から、新しい治療技術を偶然開発できたことが過去に何度もあるのです。 患者さんの体が私の手を導いて下さったとしか思えないようなできごとであり、言葉にはとても言い表せない、感動を覚えることが良くございます。

さて、このホームページをご覧いただいている方々はそのほとんどが、一般の患者さん達だと思いますので、あまり専門的な医学用語を並べ立てて難しい説明をしたくありません。なるべく解りやすく簡単にご説明していきましょう。

よく動く関節といいますのは、関節包という袋がついています。その袋の中で関節は滑ったり、回転をしたり、回旋をしたりという複雑な動きをしています。たとえば内臓では、腸なども腹膜という膜の中でかなり柔軟な複雑な動きができるようになっていますが、それに似たようなことが関節包の中でも起きている、と考えていただければ理解しやすいでしょう。

関節の構造は、場所によってそれぞれ異なります。それぞれの関節のしくみを理解したうえで、その関節の動きに合った治療技術を用いることは言うまでも無いことです。また、関節の治療を行う上で重要なことは、関節には必ず一番緩んだ位置と一番締まって動かない位置というのがあります。治療を行う時は、個々の関節の一番緩んだ位置で最小限の力で慎重に優しく扱うのが大原則となります。間違っても一番締まって動かない位置で、多関節に瞬間的に大きな力を加えるようなことは絶対にしてはならないのです。(頚椎のようなひとつ間違えると、生命の危機に直面するような繊細な場所には絶対に強い治療をしてはいけませんし、平成3年に厚生省から頚椎を強く捻るような治療はしないようにという通達が出ていますが、民間療法の世界ではほとんど守られていないのが現状です。)

ここで最も重要なことは、「関節は矯正するものではなく、あくまでも関節包の中の機能をほんの少し改善するだけで十分である。」ということなのです。正しい動きができるようなきっかけを関節に与えてやるだけで後は、その人の体にとって一番理想的なポジションを自然に体は取り戻していくのです。そして、診断をする時も同様のことが言えます。
関節はあくまでも「個々の関節を動かしてどういった動きをするのか?」というのが診断をする上での重要な要素となります。体を静止させた状態で、「足の長さが違う」「背骨が曲がっている」「骨盤がゆがんでいる」「肩の高さが違う」などというのはなんの診断にもならないのです。
この地球上の生物に、最初から完全左右対称の人やものなど存在しないのですから、医学的根拠や事実に基づかないもっともらしい話にはくれぐれも注意をしてください。

本当にやるべき関節の治療とは、「どの関節の、どのポイントの、どの動きがおかしいのか?」をしっかりと把握して、その時出会った患者さんの状況や状態に合わせて、治療法や手順を選択し、感性を研ぎ澄ませ、集中力をMAXにして「二度と同じことができないことをやるのだ。」と言う覚悟を持って挑むことだと思っています。

そして、一人の治療者が、関節の治療、筋肉の治療、その他の治療法を同時に素早く行うことが重要になります。
生体は、ほんの少し刺激を与えるだけで大きく変化し動き出します。
間髪を入れずにすべての治療を迅速に行うことで、治療の成果が大きく違ってくることは、自らが経験してみればわかることだと思います。
それぞれの治療法を、分業制にすることなどもっての外だと私は感じています。

また、健康指導に関してもここで付け加えておきましょう。「仙腸関節」が本来の動きを失ってしまうと、「正しい姿勢がとれなくなります。」そして、その状態で運動をしますともっと痛くなってしまいます。(誰もがよく経験をすることです。)この事実を踏まえて健康指導を考えた場合、世間で行われている健康指導は言ってみれば「真っ先に治療しなくてはいけない重要なポイントを治す前にいきなり予防法で治しましょう。」と言っているようなものであることが明白になるのです。

「痛い!」「辛い!」「苦しい!」「痺れる!」と言うサインは、「体が治療モードに入りました。直ぐに治して下さい。」と言うサインです。
その段階で無理やり「運動モード」に体を入れてしまえば、さらに症状を悪化させてしまいますし、取り返しのつかな状態にまで悪化させてしまうことも出てくるのです。
(プロのスポーツ選手達が、怪我や体の痛みを押して試合に出続けて最後はどうしようも無い状態にまでなってしまって引退すると言うケースが頻繁に起きているのもまさしく、これなのです。)

それでも、運動モードに入れ続ければ治りますと言っているのが、巷にあふれている治療法や健康指導だと言うのですから、呆れるばかりなのです。

腰痛体操をやったり、ウォーキングを体の痛みを治したい一心で始めたら余計に痛くなってしまったと言うケースが大変多く見られるのは、これが一番の原因なのです。

「正しい姿勢をとりましょう。」「正しく歩きましょう。」という言葉がいかに空々しいか。「運動不足です。」「腹筋・背筋をつけましょう。」「水泳をやりましょう。」「ストレッチをやりましょう。」「腰痛体操をやりましょう。」すべてが本末転倒なのです。
痛みを感じてしまっている患者さんは、既に運動がまともにできない体になっているのですから。

「仙腸関節」の特性・重要性、痛みを引き起こす根本原因であることを理解していればこのような健康指導は最初からできるはずがないのです。痛む体を無理やり動かしてストレッチや水泳に励む患者さんたちの姿を想像しただけでも、胸が痛みます。実際に、患者さんから「指導どおりにやったらもっと痛くなったので自主的にやめました。」と言う話を私は何度となく聞かされています。
その体験を直接医療関係者に訴えてもまったく理解しようとしないのです。患者さん達の方がはるかに実体験から自分の体のことをよく理解していると思うのです。やっても良いことと、やってはいけないことの判断を体は無意識に察知して壊れないように身を守る防衛本能が誤った健康指導から身を守ってくれることが良くあるのです。
治療している側の人間達が、如何に事実を把握していないか。また、知っていても知らん顔をし続けるしかないと言う有り様は、実に恥ずべき姿だと思うのです。

ここまでのお話をしましても、「いや自分は、関節を矯正する治療を受けて随分よくなった。」「ストレッチや腰痛体操、筋トレでよくなった。」とおっしゃる方がいらっしゃると思います。それは、実に幸運にも関節包内の機能異常がうまく取れてくれたか、一時的に筋肉が緩んで血行が良くなり、痛みが軽減しただけなのです。しかしながら、「仙腸関節」に関しては既存の治療技術では正確には機能異常を取ることはできないのです。たまたま「仙腸関節」の周辺に刺激を与えていたら痛みが軽減した言うだけのことであると解釈するのが正しい判断かと思います。
当然ながら、再現性は極めて乏しいものになります。

体に無理をかけたり、必要以上に疲労をためこむようなことが続きますと、必ずやまた痛みが再発をしてくることは間違いありません。場合によっては、以前受けてよくなったという治療が一切効かなくなり想定外のできごとに狼狽える自体に陥ることにもなります。今までにも、そうした経験をして真っ青になって駆け込んでいらした患者さんを何人も拝見しているのです。
関節を対象とした治療をしている者治療を受けている患者さんが誰でも陥り易い錯覚なのですが、背骨や骨盤を矯正していると偶然にも関節の引っ掛かりが取れ本当に治ったかのように体が楽になり、患者さんが喜ぶので、それだけで本当に治ったのだと思いたくなるのです。

しかし、最初から関節包内の動きに焦点を当てたピイポイントを狙った精緻な関節運動学に基づく治療をしているわけではありません。
何となく関節の機能異常が部分的に取れただけでも楽になる程度の症状であったというだけの話なのですが、「これが正しい治療だ。」と思ってしまいがちですし、またそう信じてやってきた以上それが正しいと思いたくなってしまうのが人情なのです。

また、もう一方のストレッチや腰痛体操、筋トレでよくなったという話は、「血行」を良くする手法を用いれば、手法がなんであれ痛みを一時的に感じなくなることは良くあることです。(体を動かし始める前は、痛かったのに動き出したら痛みが消える。お風呂で暖まったら痛みが消えた。というのと同じことです。)
「痛みが消えた=治った」となんとしても思いたい、そう信じたいと言う痛みから逃れたいが為の、思いが更なる深みに嵌ってしまうと言うケースが非常にたくさん存在しているのです。

しかし、重要なポイントである『仙腸関節』は一切治療をしていないわけですからいずれは血行を改善する程度の表面的な治療では痛みが消えない状態になってしまうことは明らかなのです。それがいつくるのかは誰にも解りません。(大地震を完全に予知できないのと同じことです。)偶然性に頼った治療や表面的に痛みを誤魔化す治療では根本治療とは程遠いものであることがご理解いただけたのでは無いかと思うのです。

「仙腸関節」の重要性

初めて「仙腸関節」を対象とした治療を医療関係者が行うことに関しては、通常の西洋医学を学んできた者にとっては、大変勇気のいることだったと思います。それは、「仙腸関節」が解剖学上「不動の関節」ということになっているからです。解剖学の間違った思い込みを正すところか出発するわけですからこれは大変な勇気が要ります。しかし、過ちに気づいた時からそれは確信に変わり、臨床を積み重ねることで自信に代わっていったことは想像のつくところです。そして、「仙腸関節」の治療を行うことで解ってきた重要な発見が幾つか出てきたのです。

「仙腸関節」の重要性
  1. 関節包内では2~3ミリ程は動いている関節だということ。
  2. 一度関節面からずれてロックしてしまうと、まず元の状態に戻ることが期待できないこと。
  3. 「仙腸関節」が異常を起こすことは決して稀に起こることではなく、生きている人のほとんどに大なり小なり存在し10代の頃から存在することも決して珍しくないこと。
  4. 「仙腸関節」の異常は、ほっておくといずれはその人の生まれつき構造上弱いところや過去に怪我をしたところ、痛めたところなど遠く離れたところにまで関連した痛みを引き起こすこと。
  5. 腰痛の原因の大半の原因が「仙腸関節」の異常が関与していること。(ギックリ腰の本当の原因がまさに仙腸関節の機能の異常により急性で起きた状態であること)
  6. 従来から椎間板ヘルニアと診断をされていたもののほとんどが、「仙腸関節」の異常であること。
  7. 真性の椎間板ヘルニアで手術が必要な方は、ほとんど居ないと言うこと。
  8. 真性の椎間板ヘルニアで手術しても、体にメスを入れることでより「仙腸関節」が異常を起こしやすくなること。
  9. 「仙腸関節」内に起きる炎症が一時的なものと自律神経の乱れと関連をしたものとがあること。
  10. 「仙腸関節」から発する異常は単に物理的用件だけではなく、内科的、精神的なものが複合した症状があり、総合的な医療体制で治療に当たらなくては本当に治癒に導くことができないケースがあること。そして、近年「ストレス社会」と言われる今日そういったケースが富に増加しつつあること。

「仙腸関節」が人の体に大きな影響を与える重要な関節であり、精神的な問題までもが集約されていく場所であることを、21世紀の医学はもっと重要視すべき問題だと思うのです。

「仙腸関節」がこのように繊細な関節であり、複雑な動きをし、ましてや炎症を起こしている時は、よりセンシティブな状態になることを「知らないで」腰の周囲に強い力で衝撃を与えるような治療をしてしまいますと、いたずらに痛みを増幅させてしまいますし、患者さんに必要以上につらい思いをさせてしまうのです。

あなたはまだこうしたもっともらしい言葉を、
信じていたいですか?

皆さんが日頃良く耳にし、「そう言うものだ。」と信じ込まされて来てしまっている腰痛や肩こりなどに関する予防法ならびに治療法の説明とされてきたものを一度関節運動学を通して解説してみたいと思っていました。

当院で治療を受け、私から関節運動学の説明を既に受け理解しているはずの患者さんでも時として、下記のタイトルの言葉を未だに口になさる方がいらっしゃることがあります。「私が、そんな言葉を使ってお話をしたことがありますか?」と言いますと「あっ、そうでしたね。またやっちゃいました。」と頭を掻いていらっしゃることがよくあるのです。その洗脳のされ方の深さ並びにそれらの言葉の持つ罪の深さには底知れぬ恐怖を感じるのです。本当にそうかもしれないと思わせるような、実に良くできた言葉の数々であり、「痛みが消えた=治った」と思いたいという患者心理を逆手に取った実に巧みなものが多いのです。
「背骨・筋肉・血行教」と言う名の、宗教地味た話が実しやかに信じこまれてきていると言うのが現実なのです。また、そう信じこませておけば正体を知られないで済むと思っている治療する側の思惑もそこには存在していると言うことを忘れてはならないのです。

しかしながら、関節運動学の見地から検証して見ますと、今まで散々言われ続けてきたことが、嘘や想像の産物であったと言うことが次々と明らかになってしまうのです。大いに驚いてみてください。怒りがこみ上げて来る方もたくさんいるのでは無いでしょうか。そして、腰痛や肩こりに対する考え方を根本から考え直す契機にしていただけましたら嬉しく思います。

「運動不足で腰痛になる?」

運動し過ぎて酷い腰痛に悩まされ続けている方を
私は何人も今までに診てきております。

普通の生活を送っていらっしゃる方の間で起きる腰痛のほとんどの原因は、同じ姿勢を長時間取り続けることが一番の原因となっているのです。(こうした行為を、すべて運動不足の一言で片付けてしまったら、世の中の人はすべて運動不足になってしまいます。)通常は、20~30分おきに姿勢を変えたり、少し軽い体操をゆっくりと慎重に行えば十分に腰痛を未然に防ぐことができるのです。一番危険なのは、同じ姿勢を長時間取り続けるような作業をしていた後に、突然次の動作に移ったり、激しい運動をしたりしますと腰痛になる確率が一気に跳ね上がることだけは確かです。関節の機能異常を非常に起こしやすくなるからです。

この言葉ほど、医療産業や健康産業を支える大きな役目を果たしている言葉はありません。運動不足への恐怖を必要以上に煽ることで今までにどれだけの莫大な利益を生み出して来ていることでしょうか。
実に巧みな言葉だと思います。「○○不足」と言ってしまえば、その根拠を示さなくてもなんとなく人を納得させてしまうから不思議です。そもそも、運動というものをまるで義務であるかのように行わなくてはいけない理由がどこにあると言うのでしょう。その量や時間をどう決めたら良いのでしょうか。誰にも判らないはずです。腰痛の原因を誰でも知っている簡略化された分かり易い言葉で限定し、強引に納得させようとするために出てくる妄言そのものなのです。

次に解説します項目にも繋がる話ですが、運動することで筋肉を鍛え筋肉の量を増やし力を高めれば腰痛が防げるし、治せるはずだとひたすら信じてやまないために出てくる言葉であろうと思います。また、体を動かす前はあちこち痛かったのに、体を動かし始めて血行が良くなり体が温まってくると痛みが消えるという現象を「治った。」と思いたい。そうあって欲しいという痛みからの強い逃避願望が信じることに繋がっている事も十分に想像のつくところです。その根底には、「運動することはとにかく健康のためには良いことだ。」という誰もが子どもの頃から散々洗脳され続けて来たことによる思い込みがベースにあることは疑いの余地がないのです。

間違っても腰痛になってしまってから、走ってみたり、ストレッチをしたり腰痛体操など決してなさらないでいただきたいのです。そもそも体が「治療モード」に入ってしまって痛みと言うサインを出して「治してくれ、必要以上に動かないでくれ。」と言うサインを出しているのですから、その重要なサインを無視して無理やり「運動モード」に入れる行為は自殺行ために等しいのです。
さらに予防法で治療することなど不可能な行為だからです。そして、自力で何とか治そうとすること自体が無謀な行為なのです。また、関節レベルの異常を抱えた状態で行いますととんでもない逆効果になりますし、ますます関節レベルの異常を悪化させることにも繋がるのです。「痛い時は体をまず休めること。」が大原則になります。そして、時期を逃さずに直ぐJMI療法のような関節運動学をベースにした関節の治療を間髪を入れずに受診なさるのが今現在考えうる最善の方法だと思うのです。それも、「なるべく若い内に気づいた時に直ぐ」というのが最高のアドバイスになるかと思います。

物理的な要因で起きる腰痛は、まず関節レベルの異常が先に起き(ほとんどの場合が、骨盤の仙腸関節の機能異常によって起こります。)その後に筋肉レベルに異常を知らせると言う経過をたどります。筋肉を温めたり、緩めたり、軽い運動で痛みをごまかしていられるうちは良いのですがある日突然そういったごまかしが一切効かなくなる時が訪れます。しかし、中には痛みに耐えながらそれでもまだやり続けるという方がいらっしゃるのです。「なんとか、自力で体を動かしてこの痛みから脱出してやろう。」と言う動物が持つ本能とも言える思いがそうさせてしまうのでしょうか。しかし、かえってそれが治りを悪くし、腰痛をさらに悪化させ、最悪は慢性的に続く痛みと痺れから抑うつ状態にまでなってしまう方が出てきてしまうのです。

「筋力をつければ腰痛は防げる?治せる?」

あえて答えを言うまでもない程に馬鹿げた言葉です。
愚かしいまでの、筋肉信仰がこうしたもっともらしい言葉を生んでしまったのではないでしょうか。

健康雑誌や健康番組でも繰り返し繰り返し、こうした言葉が喧伝されストレッチのやり方や筋トレ方法など御丁寧に解説されていますので、一般の方達はすっかり洗脳されまったく疑うことなく信じ込まされてしまっているのです。プロのスポーツ選手でも信じている方が多いのではないでしょうか。また、こうした言葉に基く健康器具がたくさん販売されていますから「皆が言うのだから間違いないのだろう。」とすっかり商業ベースに乗せられてしまっているのです。

腰痛がひとごとであるうちは「へえ~、そうなんだ。」と単純に思っていられるのですが、自らが本当に酷い腰痛を患い、いざ筋力をつけてなんとかしようと実行に移したとたん、この言葉に隠されていたとんでもなく大きな嘘に気づき誰もが愕然としてしまうのです。「筋肉をつける為の運動そのものが、腰が痛くてできなくなってしまっていると言う現実に。」と言うことは、この先一生涯腰痛から逃れられない体になってしまったということになるのでしょうか。人をバカにするにも程がある話なのです。

筋力は、無いよりはあったほうが体にとって良いことは間違いの無いことですが、量も力もつけたからと言って「腰痛が防げる。」と言い切ること自体とんでもない話なのです。腰痛に関して、関節が持つ役割の重要性、メカニズムが判っていればこのような愚かしい言葉を吐くこと自体がはばかられるはずです。ましてや、治るなどとは笑止千万です。既に十分過ぎるぐらいに筋力も筋量もある人が世界中で毎日のように腰痛でダウンしている現実をどのように説明できると言うのでしょうか。

現実に起きている事実をしっかりと見てください。 筋肉隆々のプロレスラーや格闘家、お相撲さん、その他プロのスポーツ選手達で、腰痛に悩まされていない人はまずほとんどいません。我々よりも、はるかに運動し体を鍛えていらっしゃいます。また、我々一般人とは比べようもない位の筋肉の量も力もあるはずです。では、どうして腰痛にならなくてはいけないのでしょうか?そういう方達にまだ筋肉をつけろ、体を鍛えろとでも言うのでしょうか。では、極一般の庶民の方達はどうなってしまうのでしょうか。高齢者の方々や体に障害を持つ方々はどうしたら救われると言うのでしょうか。矛盾だらけの話なのです。

本当の原因は、関節運動学に基づく治療法が既に明らかにしていますように、ほとんどの場合が、仙腸関節を初めとする関節内の機能異常を起こしてしまっていることにあるからなのです。関節には、緩んだ位置と締まった位置があります。緩んだ位置で体の内外から大きな力が瞬間的に加わりますと関節内に機能異常を引き起こすことが多々起きるのです。よって、関節を動かす道具である筋肉の正常な収縮が妨げられることになり、関節周囲から痛みを発することに繋がるのです。これこそが、関節の痛みが発症する本当のメカニズムであり、今から40年ほど前に関節運動学という学問が始めて明らかにした真実なのです。関節内に機能異常が起きてしまってから筋肉レベルの治療をいくらやったところで、血行を一時的に改善して痛みを感じなくさせているだけのことであり、手法が違えどもやっていることに大差は無いのです。所詮、その場凌ぎにしかならないということが御理解いただけるのではないでしょうか。残念ながら、根本治療には遠くおよばないものなのです。

しかし、場合によっては、「矯正」と称して意識的に関節に外から強い外力を加えるような操作を他者がおこなった場合に、偶然にも関節の機能異常が部分的にせよ取れることがあります。必然的に、痛みが激減することは容易に想像のつくところです。これこそが、民間療法神話を支えている正体なのです。偶然治ることもたまに起きることがありますが、関節のメカニズムを最初から理解しないで素人判断で出たら目にいじりまわすために、かえって壊されることも起きてくるという大きなマイナス面も同時に抱えてしまっているのです。

話を戻しますが、関節が緩んだ位置にある時は、関節を動かし守る役目をする筋肉も一緒に緩んでいます。さらに運動をしすぎて筋肉が疲労してしまっていますと関節を守る力がどんどん落ちていきます。たとえ、どんなに筋肉の量と力があったとしましても、その役目を果たせない状態になってしまっているのですから、関節に衝撃が加わった時に、図らずも関節の機能異常を引き起こしてしまう場面も出てくることになるのです。それが、仙腸関節に起きた場合は即腰痛に繋がってしまうケースが90%以上の確率で起きる可能性があるというのが真の腰痛のメカニズムなのです。そのままの状態で放置しておけば、体中の様々な関節由来の痛みを引き起こすことになることまで明らかにしたのです。今までまったく知られていなかったこの体のメカニズムを臨床を積み重ねる中から始めて医学的に明らかにしたのが、JMIでありそのベースになる学問「関節運動学」なのです。

「腹筋背筋のバランスが崩れて腰痛になる?」

まず、第一に腹筋と背筋のバランスが保たれているかどうかを調べる術がありません。何を持ってバランスが取れていると言えるのかという基準が作れません。男女差、年齢差、人種の違い、生活習慣の違いなどなどあまりにも基準になるものがバラバラであり比較対照するものが定まらないということが前提としてあるのです。

よって、この言葉もよく巷で使われるもっともらしい言葉ですが「バランスの良し悪し」という言葉の魔力に引きずられているだけに過ぎないなんの根拠も無い話なのです。「運動不足で腰痛になる?」「筋力をつければ腰痛は防げる?」という言葉とまったく同じレベルの不確か且つ人心を惑わす無責任な言葉のひとつに過ぎないのです。怪しげな治療をおこなっている者や極めて商業主義的なことをおこなっている者程こうした言葉を頻繁に使用して、患者さんを納得させようとします。十分お気をつけになってください。TVの健康番組でも頻繁に使われる言葉であるために、言葉のイメージから正しいと信じて疑わない方も多いかと思いますが、根拠になるものそのものを確かめようがないのですから信じるには値しない言葉なのです。

ちなみに、腹筋や背筋をどんなにたくさんつけても腰痛は防げませんし、ましてや腰痛が治るなどと言うことはありません。腰周りに筋肉のベルトを形成して腰痛を防ぐなどと言うような宣伝文句を見ることがありますが、幻想でありあくまでも「そうだったらいいなあ。」という程度の話に過ぎないのです。その理由説明は、「筋肉をつければ腰痛は防げる?治せる?」でさせていただいておりますのでご確認ください。当院の患者さんの中にも、腹筋運動をしていてギックリ腰になった方が何人もおられます。関節レベルの異常をまず最初に治すことが先決であるにもかかわらず、そうとは知らず順序を間違えてしまったための悲劇なのです。この言葉も、間違った筋肉信仰から生まれた愚かしい言葉のひとつに過ぎないのです。

「足の長さが違っているから腰痛になる?」

私には、口にするのもはばかられる、実に激しい嫌悪を感じる言葉です。

腕の長さが左右で違うから肩こりになるとか、肩の高さが左右で違っているから肩こりになるというもっともらしい説明とまったく同程度に馬鹿げた妄言です。まともな医学を学んで来た者が口にするような言葉ではありませんし、そもそも足の長さが違わない人を探すことの方が遥かに難しいのです。先天的に足の長さが極端に違ってしまう病気を抱えた方に向かってこのような愚かしい言葉を正面切って言えるものでしょうか?足の長さが違う人が生きている人のほとんどすべてであるにもかかわらず、それが腰痛の原因だと言うならば生きている人すべてが腰痛でのた打ち回ることになります。実に、愚かしい思い込みであり事実を無視した作り話に過ぎないのです。

こういった言葉を編み出す舌先三寸が達者な天才的な人がいつの世にもいるのだろうと思います。人間は、目で見てはっきり違いのわかることには感心を示し意図も簡単に納得してしまう傾向があります。まさに、そう言う人間心理をついた言葉でもあるのでしょう。
最初からそういった人間心理の間隙を突いたエンタテイメントがマジックです。まさに、人の目の錯覚を利用したマジックのような言葉がこの言葉でもあるのです。一般の方々の間では頭から信じて疑わない人も多いのも事実です。当院にいらっしゃる患者さんでも、初診でいらっしゃる方にこの言葉を自ら口にされる方がよくいらっしゃいます。私が、JMI療法の説明をした後でもまだおっしゃっている方が時としていらっしゃるのです。時々、そういう方には直ぐにベッドに横になっていただきまして短い方の足をゆっくりと牽引して差し上げることがあります。その程度で1~3センチほどの違いでしたら直ぐに長さが揃ってしまうのです。そこですかさず、「どうですか?腰痛は消えましたか?」と尋ねますと、起き上がって御自身で確かめながら「嫌~、まだ痛いですね。」「ですよね。いかに良くできた作り話であるかということが分かりましたでしょう。」と申し上げますと、「なるほどね。そうなんですか。」とやっと納得されるということもあります。

また、一方では治療後に「あっ、先生、足の長さが揃いました。嬉しいです。」などと歓声を上げられる方までいるのです。そういう場面に出くわしますと私も思わず全身の力が抜けてしまうのです。(笑)一体全体何が目的で治療をしたのか、受けたのかということが既に患者さんの頭の中から消えてしまっているのです。固定観念の中にあった「足の長さが腰痛を引き起こしている。」という思いがどんな治療を受けても最後は出てきてしまうようなのです。確かに、仙腸関節の治療をおこないましても結果として足の長さが揃うことがあるかもしれませんが、そのようなことを目的として最初から行っている分けではありません。また、痛みが出る原因とは何の関係もないのですから一喜一憂するような現象でも何でもないのです。患者さんにそこのところの医学的な意味合いを御理解いただくのは本当に大変なことだといつも感じています。しかし、自らが本当に酷い腰痛に見舞われた時に、こういった言葉を掲げて行っている治療に行っても一向に改善が見られない現実に出くわして始めて大きな疑問を感じ焦り出すのです。そういった具体的な例を、「臨床レポート」の中の「民間療法被害」に載せてありますので一度お読みになってみてください。

「背骨の歪みは万病の元?」

この言葉こそ、民間で昔から広く伝わっている悪しき言い伝えそのものです。人間のみならず、この地球上に生息する脊椎動物で完全に左右対称の完璧な形を持ち続けていられる生物など最初から存在しません。
この言葉がもし真実ならば、この地球上からとうの昔に「脊椎動物」そのものが万病に罹って地球上からすべて絶滅して居なくてはいけないことになってしまいます。

背骨のどこがどう歪んでいてはいけないのか?誰にも判りません。たとえ、MRIで詳細に体の中を覗いたとしてもどこからが良くてどこからがいけないのか、画像診断と患者さんが訴える症状と整合性が無い場合(実は、ほとんどの場合がそうだということを、医療現場で働く人たちは昔から良く理解しているのです。)はどうしたら良いのか。本当のところは誰にも正確には判断しかねるというのが真実なのです。しかし、極一部、真性の椎間板ヘルニアと言えるケースがあることは、分かっておりますのでその場合は手術など適切な治療が必要になることは言うまでもありません。

私は病院勤務時代に、「脊椎カリエス」の患者さん(女性、70代)のレントゲン写真を拝見したことがあります。ひとつひとつの脊椎の形はまったく不鮮明で、とにかくすべての脊椎がボロボロの状態でくっついてしまっていらしたのです。「良くこれでお元気に70年以上も過ごしていらしたものだな。」と思えるような写真でしたが、御本人はいたって元気で「今日は、ちょっと肩こりがつらくてね・・・・・」とおっしゃっている程度なのです。人間はかくも強く逞しい肉体を持っているものなのだろうかと思わずにはいられませんでした。歪んでねじれてしまった上に、背骨がほとんど一本の骨になってしまっているような状態でもちゃんと元気に生きていらっしゃるのです。すべてが椎間板ヘルニアと言っても良いような状態なのです。しかし、別段腰痛には悩まされてはいらっしゃらないのです。事実はすべてを雄弁に物語っているのではないでしょうか。

通常の生活の中で、日常的に見ることができる風景として体が二つ折りになってしまっても杖を突きながら街を歩いているお年寄りがいらっしゃいます。全国の山中に行けば、腰の曲がった老夫婦が毎日、段々畑で畑仕事をなさっている光景に出会います。もし、この言葉が意味するところが本当ならばまず、そういったお年寄り達が元気に体を動かし、ましてや重労働をしていること自体が奇跡です。

もっと極端な例で言えば、背骨が3次元にうねるように捻じ曲がってしまっている大変気の毒な「せむし」(脊柱側湾症)と通称言われる病を抱える方はどうするのでしょうか?とうの昔に万病に罹って死んでいなくてはなりません。腰痛の原因が背骨の歪みにあるとするならば、子どもの頃から酷い腰痛にも苦しんでのた打ち回ることになってしまいます。そんな話を聞いたことがあるでしょうか。現実には60代、70代でもお元気に暮らしている方は今も世界中にたくさんいらっしゃるのです。

こうした言葉を使うこと自体が、実際にはありえない事実とは違うことをいかにもそうであるかのように思いこませたいが為のその場しのぎの為の目くらましのような行為なのです。言葉巧みに人心を誘導する愚かしい行為そのものと言わざるを得ないのです。

「姿勢が悪いと腰痛・肩こりになる?」

腰痛・肩こりを最初から、姿勢の良し悪しで論じること自体がナンセンスです。

どんなに正しい姿勢であろうと、3時間も5時間も正しい同じ姿勢で映画を見ていれば誰だって腰が痛くなります。PCの作業を一日8時間も10時間も正しい同じ姿勢でやっていれば誰でも肩こりや腰痛に悩まされることになります。
姿勢の良し悪しに目を奪われている限りは永遠に真実は見えて来ません。
あくまでも、「同じ姿勢」を長時間取ることにこそ一番の原因があり、関節のメカニズムから申しましても関節内に機能異常が起こり易い環境を作り出してしまう為、関節が最も苦手とする行為なのです。

正しいとされる姿勢を取っている方が、痛みが出るまでの時間が遅くなるだけ、悪い姿勢の方が早く痛くなるだけのことなのです。遅いか早いかの違いだけであって結果は同じです。また、正しい姿勢を取っていれば腰痛や肩こりが治るだの、防げるだのと言う実しやかな話も、まったく現実無視のもっともらしい作り話だと言わざるを得ないのです。正しい姿勢の方が、痛みが出にくくなるという程度の話なのです。どんな正しい姿勢でも長時間とり続ければ体中痛くなりますし、腰痛や肩こりにもなるのです。誰もが既に経験していることではありませんか。

そもそも、誰にでもあてはまる正しいとか悪いという姿勢の基準がどこにあるのか私にはまったく理解出来ません。その方にとって、正しいか悪いとかという価値基準であって誰にでもあてはまるような正しい姿勢や悪い姿勢など最初から存在しないのです。腰痛で悩む方にとっては少し前かがみになっている方が楽であり、その方にとっては痛みの出ない正しい姿勢なのです。にもかかわらず、その方に向かって「姿勢が悪いから腰痛になるのです。背骨をきちんと真っ直ぐに伸ばしなさい。」などと通り一辺の指導しましたらどういうことになるのでしょうか。結果は言うまでもありません。腰痛をもっと悪化させるか、それを察してその患者さんは二度と現れなくなるでしょう。ましてや、骨粗しょう症や脊椎カリエスなどを患い、背骨が曲がってしまっているお年寄りにまでもそういった指導ができると言うのでしょうか。現実には、既に健康指導そのものに明らかに矛盾が生じているのです。

極端な話、せむし(脊柱側湾症)と言われる症状でお困りの方が、もし腰痛や肩こりにお困りで相談を受けたとします。「あなたの場合は、姿勢が悪いからです。背骨が歪んでいるからです。」などと面と向かって言えますでしょうか。ましてや、「背骨の矯正をして真っ直ぐにすれば治ります。」などと言えるでしょうか。また実際にそんなことができるのでしょうか。いかに馬鹿げた話であるかということが、こうしたちょっと極端な現実に存在する例を考えて見た時にその根拠の無さ、現実を無視した愚かしさが図らずも露呈してしまうのです。見た目の背骨が真っ直ぐであれば痛みが出なくなると信じ込んでしまっているが故の過ちなのです。

こうした誤解や迷信が未だに大手を振って歩いていられるのも、腰痛や肩こりになる本当の物理的な原因が広く世間に知られていないからだと思うのです。見た目の背骨の歪みや曲がりなど痛みの原因とは何の関係もありません。たとえ、見た目が歪んだり、曲がったりしていても関節内における関節の正常な動きが損なわれていない限り痛みは出ないのです。普通の生活の中でも、体を不自然な形に意図的に曲げたり歪めたりすることが良くあるかと思います。その度に、激痛に見舞われるようなことがありますでしょうか?ちょっと考えて見れば実におかしな話であるということが理解できるとおもうのです。

痛みや痺れと言えば、直ぐに「神経が圧迫されて。」とそれらしい解説をされることがありますが、普通に生活していても常に神経を圧迫するような体の使い方をする場面は数え切れない位にあるのです。極端な例では、新体操の選手で背骨を背中方向にグニャと曲げて平然としている姿をご覧になったことがあるかと思います。極端に悪い姿勢です。彼女達がその度に悲鳴を上げ腰痛になって退場して行くような姿をご覧になったことがあるでしょうか?

関節運動学が始めて明らかにした「関節の痛みが出るメカニズム」そのものが理解できていない、また医療現場でまったく教育されていないために出てくる誤った思い込みから生まれた言葉のひとつなのです。その意味でも、もっと「関節運動学」と言う学問の重要性を世間一般の方々に知っていただきたいと思いますし、既に、関節運動学に基く治療法が考案されているのですから、もっと活用していただきたいと願わずにはいられないのです。

「眼精疲労から肩こりになる?」

なんとなく漠然と信じていらっしゃる方、多いのではないでしょうか。
実に、笑止千万な話です。

目の疲れの原因は、目の使い過ぎからくる目の周囲の組織や視神経、脳の疲れです。肩こりは、同じ姿勢を長時間取っていることからくる肩や頚、肋椎関節、仙腸関節の機能異常からくる筋緊張が引き起こすものです。たまたま、同じ状況下でまったく別の原因によって、同時に発症する異常であるためにいつの間にか目の疲れが肩こりを起こすような作り話が一人歩きをしてしまったのではないかと思われます。誰が言い出したのか判りませんが、商売に使うには大変良くできた都合の良いキャッチフレーズなのかもしれません。きっと、コピーライターが優秀過ぎたんでしょうね。

目の疲れを和らげる方法としましては、目の上に温かい蒸しタオルのようなものを乗せて少一時間ジッとなさる方法がよろしいかと思います。目は、疲れたら温めることにより血行も改善し、疲労物質も早く除去することができます。よく、アイスノンのような物で目を冷やすことがおこなわれていますが、冷やすことでかえって血管を収縮させてしまい、血行を悪くしてしまいますので疲労回復にはむかない方法かと思います。これに限らず、気持ちが良いと感じる行為と本当の治療の為の行為は必ずしも一致するとは限らないのです。

また、肩こりについてですが内科的・精神的な問題が無い限り一番多い原因が関節レベルの異常からくるものです。発信源は、腰の仙腸関節の機能異常です。腰が今痛くなくても、その大元は腰にありますので肩の周囲をもんだり、押したり、針を刺したりしましても根本解決にはならないのです。どうぞ、その場凌ぎが利かなくなって大騒ぎする前に、腰の仙腸関節の機能異常をきちんと取れるJMIのような関節運動学に基づく治療を受診されることをお願いしたく思います。
「頚椎のゆがみが肩こりの原因です。」などと訳知り顔で言い散らして治療している人たちに、頚椎を乱暴に扱うような危険な治療を間違っても受けないでいただきたいと思います。大変危険です。最悪の場合は人生を棒に振るケースも出てきてしまいますのでお気をつけになっていただきたいと思います。

治療の世界は、一般の方達が外から見ていでも見えない要素がたくさん隠れている世界でもあります。
大量の情報が流れている時代だからこそ、どのような治療院、どのような治療法を選択すべきか?
と言うことを決める意味でも重要な要素があります。是非、参考にしてみてください。

院長紹介

厚生労働省が、腰痛の85%は原因不明と言う報告書を出していることをご存知でしょうか?

意図的なのかどうか知りませんが、マスコミを通して衆知徹底されていないので、知らない方がほとんどではないかと思います。
腰痛の85%も原因不明と言うことは、「医療現場では手術が必要な重症の腰痛以外は治せません。」とバンザイしているに等しいと言うことになります。
腰痛の最大の原因になっているのは、骨盤の仙腸関節だと言うことが、40年も前に明らかにしている賢明な医師がいるにも関わらず、一般的な知識として未だに世間に定着していません。
仙腸関節の物理的な異常は、整形外科的な分野の体の様々な痛みと直結しています。
長年に渡り異常を放置しておきますと、様々な関節の物理的な異常から来る血流不足の影響が内科にも出てきます。

そうした現実を、私も長年治療の仕事を通して幾度も経験して来ています。
初めて耳にする情報だと仰る方も多いと思いますが、この機会にそう言う現実があるんだと言うことに気づいていただけましたら嬉しく思います。

腰痛対策(厚生労働省)