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第17回 臨床レポート

テーマ 「魚の目・たこ」

今回のテーマを見て、「えっ?関節の治療と魚の目やたこがどうして関係するの?」と思われた方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか。実は、大ありなのです。魚の目やたこが出来る原因もやはり世間一般では、「靴が悪い。」「出来やすい体質だ。」などという事がよく言われて来ています。はたしてそれが本当の理由でしょうか?実は、殆どの方が気づいていない重大な原因がそこには隠れているのです。

先に種明かしをしてしまいますと、魚の目やたこが出来やすい、削っても削っても出来てしまうその原因の多くは「外反母趾」になる原因と全く同じ事なのです。(中には、動脈硬化、糖尿病などの病気が絡んでいる場合もあるようですので内科の定期健診はかかさないで下さい。)殆どの場合は、体重の足の裏へのかかり方に問題があるように思います。極端につま先寄り、かかと寄りと言ったように体重が足底に片寄ってかかることにより発生している場合が圧倒的に多いのです。重心そのものが狂えば、靴をいくら代えても効果が無く、歩き方に気をつけても駄目、と言ったような現象が出て来てしまうのです。

このHPを最初からご覧になっていらっしゃる方でしたら、私が何を申し上げたいか既に察しがついていらっしゃるとは思いますが、(笑)そうなんです。やはり、体の中心になる「仙腸関節」が関節内で機能異常を起こしてしまっているための二次的な被害であるという事になるのです。患者さんの中には、腰や肩の異常を訴えて治療にいらしているうちに魚の目やたこが以前よりも痛まなくなり、症状が悪化しなくなったと後で教えて下さる方が沢山いらっしゃるのです。外反母趾が改善されていく過程と全く同じ事が起きているのです。

変形したり、異物が出来たりする所が悪いと言ってそこばかり治療している事自体がいかに愚かしい行為であるかと言う事をもっと一般の方々に知っていただきたいのです。今回御紹介する症例は、魚の目とたこによる痛みで歩行困難になりホトホト参っていらした方のお話です。

東京都在住 Nさん(30代) 女性

Nさんとの出会いは、当院のHP上から御質問を頂いたのがきっかけでした。
長年、足の裏(特に足の指の付け根付近)に出来る魚の目とたこに苦しめられ、病院で何度も削ってもらったり薬を塗ったりしても再発を繰り返しホトホト参ってしまっているとのおたよりでした。最近になって焦り出したのには訳がおありとの事で、うかがってみますと部屋の中で素足で平らな所を歩くのが大変つらくなってきてしまったとの事なのです。元々軽い腰痛はあったものの、魚の目やたこを意識しなおかつ痛みにビクつきながら歩いていると腰痛まで最近は酷くなりつつある事に恐怖感を感じるようになって来たとの事でした。

たまたま、外反母趾の臨床レポートをご覧になりひょっとして?と思われ質問してみようと思われたそうです。そのお話を聞いた時は、大変素晴らしい感性をしていらっしゃるなと思い私も嬉しくなってしまいました。
いよいよNさんと実際にお会いする日が来ました。
実際にお姿を拝見し、お話を聞いてみますと「毎日、必死に痛みに耐えながら頑張っていらっしゃるな。」という様子がヒシヒシと伝わって来たのです。

メールでのやり取りの中でもお話した事を再度おさらいの意味で説明させていただき、早速治療にとりかかりました。治療効果は劇的なものがありました。
一通り、JMIの治療を施しまして平らな床の上に立っていただき、治療室内を歩いてみていただいたのです。「あ~~、痛く無い。普通に歩けます。でも、なんだか普通に歩く事を体が忘れてしまっていたみたいで歩き方がぎごちないんですけど・・・・・・でも、不思議ですね。本当に平地が普通に歩けるんですから。いやあ~ビックリしました。治療を実際に受けるまでは、先生のお話を聞いても半信半疑だったんですけどこれでおっしゃっていた意味が判りました。」と大喜びされたのです。治療開始からものの10分も経たない間に起きた出来事でした。

もちろん、魚の目やたこはそのままの状態でしっかりと存在していますが魚の目やたこの場所に体重がかからなくなった事で痛みが出なくなったのです。Nさんも、「立った時に、重心が土踏まずの所に集中して上からの重さが足の裏全体にズンと来る感じがします。これが重要なんですね。きっと。」とおっしゃるので「私が言いたい事を全て今、言ってくださいましたがその通りなんですよ。」と申し上げました。この現象は、始めて仙腸関節のJMIを受診された方が皆さん感じる体の重要なそして劇的な変化なのです。幾多の治療を受けてこられた患者さんでも、治療の後にここまで劇的な体の変化を感じる事は無かったと殆どの方がおっしゃいます。同時に、大きな痛みも消えてしまっているのですから二重に感動されることになるのです。そして、この変化は一時的なものではなく2週間、1ヶ月場合によっては半年、1年も持続する事があるのです。そこが、JMIという治療法とその他の治療と大きく一線を画すところでもあるのです。

その後のNさんですが、2回目に治療にいらした時に足の裏を拝見しますとあの憎っくき魚の目とたこはすっかり小さくなり固かった足のつま先部分も随分と柔らかくなっておられたのです。「Nさん、今この段階で形成外科で通常の治療をされれば効果は絶大ですよ。」と申し上げました。「そうですよね。近いうちに病院の方に行って診てもらいます。」と嬉しそうにおっしゃっていました。その後は、治療をする度に足の裏の状態は良くなりあれだけ長年苦しんでいらしたのが嘘のように今では晴れ晴れとした表情をされているのです。

Nさんのお父様も腰痛持ちでいらして、それが原因で職人をやめられ今は御隠居の身でいらっしゃるそうですが、Nさんが自分の治療体験をお話したところ「是非、一度行って見たい。」とおっしゃり後日親子で治療にいらしていただきました。お父様も2回の治療でほぼ腰痛が気にならなくなるまでに回復されまして大変喜んでいただけた次第です。

また、Nさんはとても素直な方でいらっしゃいまして、健康維持の為に私がお薦めした太極拳を近々始められるとのことなのです。大いに活用していただき、内科の面でもますます健康になって頂けたらと思うのです。素直な方というのは、真実に根ざした適切なアドバイスや示唆を受けると、真っ直ぐに反応され最短距離で幸せな状況を苦も無く獲得されていくものだと改めて思わずにはいられない出来事でした。

追加レポート
Nさんに起きたその後の様子をお知らせしたいと思います。

初回の治療から、2~3週間に一度のペースで、治療にいらして頂いていました。そして、5ヶ月目に入った時です。Nさんが、来院されて早々「先生。最近になって気づいたのですが、たこや魚の目が殆ど消えてしまったんですけど。これはどういうことでしょうか?」とおっしゃるのです。

私も、JMIの治療をしている間に、魚の目やたこが消えてしまったというような話は聞いたことがありませんので、ビックリしてNさんの足の裏を見させていただいたのです。確かに、以前から柔らかくなって来たとは感じていましたが、たこはすっかり無くなり、魚の目もあるかないか分からない程に小さく消えかかっていたのです。

Nさんも、意識的に削ったりするような事は一切されていないとの事です。とすると、これはまさしく仙腸関節の機能異常が無くなって来たことで重心の掛かり方が、自然に正しい位置に来るようになり足を守る意味で意図的に体が作り出していた、本来ならば不要な異物が自然消滅したとしか考えられないのです。

治療をしながら、経過観察を続けてきてこのような大きな発見と成果を得られたことは私にとりましても望外の喜びでもありました。そして、いかにこの地球上の生物が数億年に渡って重力と常に戦いながら進化し、ここまで生き長らえてきたかを改めて思い知らされる出来事でもありました。

東京都在住 Kさん(30代) 女性

Kさんは、御主人と美容院を経営なさっている方でした。
毎日の立ち仕事が長時間に渡り、全身疲労も溜まっていらっしゃるご様子でした。しかし、何よりも困っているのが足の裏に出来たたこと魚の目だとおっしゃるのです。たこと魚の目の痛みが気になってしまって、仕事にも集中出来ない日々が続いているとのことでした。詳しくお話をお聞きしますと、過去にスポーツで腰を痛めたり、ギックリ腰を何度も経験されているとのことでした。

そこで、早速に治療にかかりました。
一連の、JMIの治療の操作を終えて直ぐに平らな地面の上を歩いて頂いたのです。Kさんの第一声は驚嘆の声になった事は言うまでもありません。「こんな平らな所を、素足で普通に歩くことなど考えられなかったんですよ。凄い。腰を治しただけでこんなに変わるものなのですか。」となんども、行ったり来たりしながら自らの足の裏の感触を確かめていらっしゃいました。

お仕事がお忙しい事もあり、中々治療にいらっしゃれないのですが、お電話で時々お話をしますと「あの、一度の治療だけで楽になり本当に助かっています。」と喜んでいらっしゃるのです。
「痛いところが悪い。」と思いこんでいたのでは、永遠に解決しない痛みの症状の一つがこの「たこ、魚の目」でもあるのです。
一人でも多くの方に、こうした事実を知って頂きたいと思うのです。

治療の世界は、一般の方達が外から見ていでも見えない要素が沢山隠れている世界でもあります。
大量の情報が流れている時代だからこそ、どの様な治療院、どの様な治療法を選択すべきか?
と言う事を決める意味でも重要な要素があります。是非、参考にしてみてください。


院長紹介
https://www.painclinical.com/info


厚生労働省が、腰痛の85%は原因不明と言う報告書を出している事をご存知でしょうか?

意図的なのかどうか知りませんが、マスコミを通して衆知徹底されていないので、知らない方が殆どではないかと思います。
腰痛の85%も原因不明と言うことは、「医療現場では腰痛は治せません。」とバンザイしているに等しいと言うことになります。
腰痛の最大の原因になっているのは、骨盤の仙腸関節だと言う事が、40年も前に明らかにしている賢明な医師がいるにも関わらず、一般的な知識として未だに世間に定着していません。

仙腸関節の物理的な異常は、整形外科的な分野の体の様々な痛みと直結しています。
長年に渡り異常を放置しておきますと、様々な関節の物理的な異常から来る血流不足の影響が内科にも出てきます。

そうした現実を、私も長年治療の仕事を通して幾度も経験して来ています。
初めて耳にする情報だと仰る方も多いと思いますが、この機会にそう言う現実があるんだと言うことに気づいて頂けましたら嬉しく思います。



腰痛対策(厚生労働省)

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