腱鞘炎,治療,大塚,AKA,仙腸関節

HOME»  腱鞘炎

第11回 臨床レポート

テーマ 「腱鞘炎」

今回は、「腱鞘炎」に関しての症例のお話をしたいと思います。
職場や家庭でのPCの普及による手の使いすぎ、携帯電話でのメール操作による指の関節にまつわるトラブル、手を使うスポーツで起きる手首の痛みなど現代では、日常生活の中で手首を痛めるケースがよくあるかと思いますが、そんな例をご紹介したいと思います。

東京都在住 Hさん(40代) 男性

Hさんは、都内でも有名な老舗のお蕎麦屋さんの御主人でいらっしゃいました。
毎日、蕎麦を打つお仕事をされている関係上、特に右肩から右手首にかけて痺れと痛みが消えなくてホトホト困っていらっしゃるとのことでした。
もちろん、背中や腰にも痛みがおありのようでしたが、なんと言っても右手首の痛みがどうしようもなくつらいとのことで、病院でも「腱鞘炎」と言われ注射をされたり、飲み薬を飲んだりと今までにも様々な治療を試みられてきたそうなのです。

実際に、治療をさせていただいて感じましたのはなんと言いましても、仙腸関節の動きがかなり悪くなっていらっしゃいました。そのせいで、背中から首、手首に到るまでの沢山の関節の動きを止めてしまっておりその為に筋肉レベルでの張りと凝りをあちこちに併発されている状態でした。

これでは、ちょっとマッサージをしたり鍼を打ったり、注射や薬ではどうすることも出来ない状態である事は容易に想像が出来たのです。初回の治療にはかなり時間がかかりましたが、とにかく主要な関節の動きをなんとかしないことにはどうしようもない段階に来ていらしたので私も汗だくになって治療をさせていただきました。よくここまで我慢して今までお仕事をされてきたものだなと感心させられました。

疲労回復と、筋肉レベルの柔軟性を取り戻すのにやはり大活躍をしてれたのは、言うまでも無くマイナスイオンの電気治療器です。ここまで疲労を溜め込んでいらっしゃる方の場合は、洗面器にお湯を入れて手足をつけそこに電極を入れて電気を流すようにします。電気自体が通りやすくなりますから大量の電気が短時間に流れ、プラス側に帯電している疲労物質その他老廃物を電気的に中和する時間を早めることになるのです。

Hさんの場合は、元々がとても体力もある方でタフな方でしたので、初回の治療でもかなり楽になられたと実感してくださいました。2回目にいらした時には、殆ど右手首の違和感も無くなり「嘘みたいですね。」と驚いていらっしゃいました。4回目の治療が終了した時点では、全身が柔らかくなられ仕事をしていても以前のようにあちこちが痛むことが殆ど無くなったと喜んでいただきました。今は、予防のために月に1度程度の治療にいらしていただいている状態です。

東京都在住 Iさん(30代) 女性

Iさんは、元々腰痛で当院にいらした方でした。
腰痛でいらしたときは、「とにかく、ごまかしが効くうちはなんとかごまかしながら働いて、どうしても駄目になったら先生の所に行こうと前から決めていたんです。
でも、今回の腰の痛みは尋常ではないので、これはもう最後の切り札の先生の所に行くしかないと思って来ました。」と話して下さったのを今でも鮮明に覚えております。

当院のHPを見ていただいただけにも関わらず、ここまで大きな期待をしていらしていただけるのは本当に嬉しい限りです。幸いにも、IさんはJMIの治療が一度で即効があり「期待した以上の治療効果でした。本当に助かりました。」とおっしゃっていただけたのです。

それから、何ヶ月か経ちお電話をいただいた時はまたまたかなり困っていらっしゃる様子だったのです。「先生、実は今度は手首が痛くなってしまって、凄くつらいんです。直ぐに診ていただけますか。」というお問い合わせでした。
痛くなるまでの経過をお聞きしましたところ、事故や骨折ではなくPCのお仕事を長時間やりすぎた事が原因のようだと判断しましたので、直ぐにいらしていただくことにしました。

お会いして直ぐに治療を始めてみますと、やはり仙腸関節の機能異常が既に起きていました。背中から肩、右手首に到るまで全部の関節が硬くなってもいました。手首だけではなく、指やその周囲の細かな関節まで機能異常を起こしており、かなり無理をされた事が想像できたのです。相当、長期間の間、毎日PC業務を集中してこなしていらしたとのことでしたので、その影響がもろに手や手首に出てしまわれたようです。

細かな関節まで、時間をかけて真剣な表情で私が治療をしている様子を見られてIさんが「先生、治りますか?大丈夫でしょうか。」と心配そうにおっしゃるので「え~、大丈夫ですよ。見当はついていますから、こういう細かな関節を治すの私は得意なんですよ。」と申し上げますと「あ~良かった。やっぱり先生の所に来て良かった。」と安堵されたのです。

(後でお話をうかがったところ、最初は整形外科に行こうかどうしようかと迷っていらしたそうです。しかし、過去に受けた治療を考えると行ってもおそらく無駄だろうと思い連絡を下さったとの事でした。また、その裏には過去に当院で受けられた腰痛治療の効果があまりにも大きかったという体験が強く印象に残りすぎてしまっていて、「腰痛の治療をしてもらう所」と言うイメージが大きすぎてしまっていたために、最初に思い浮かばなかったともおっしゃっていました。実は、これはよくある話でしてJMIの話を詳細にお話をしましても、最初は腰痛でいらっしゃる方が圧倒的に多いために、患者さんにしてみれば当院は「腰痛を治す所」というイメージが出来上がってしまっているようなのです。本当に、一般の方達に関節運動学の本質を理解していただくのは難しいなといつも感じています。)

小一時間、治療をしまして「さあ~どうですか、ちょっと手首を動かしてみてください。」と申し上げました。Iさんは、恐る恐る右の手首を振ってみたり、指を動かしたりされました。「わあ~凄い。全然違和感がありません。嘘みたい。」と喜ばれました。「ねぇ、言った通りでしょう。全て関節の中の動きが物理的におかしくなって周囲の組織に痛みを引き起こしていたんですよ。この症状に注射をうったり投薬して治るわけありませんよね。」と申し上げますと「実感しました。そうですよね。整形外科なんかに行かなくて大正解でした。」と大変納得していただいたのです。Iさんのように、こうして大変素直に喜んでいただけると嬉しい反面、「整形外科なんか」という言葉が妙に心に引っかかってしまい、実に複雑な気持ちになってしまったのです。

帰り際に「先生の所を、これからも頼りにしています。」とおっしゃるので「とにかくギリギリまで我慢しないで、予防のために早めにいらしていただくように心がけてくださいね。私でも治せない段階を超してしまえば無理なこともあるんですよ。」と申し上げた次第です。

東京都在住 Wさん(20代) 男性

Wさんは、パソコンのソフト開発のお仕事をなさっている方でした。マウスを一日中使ってお仕事をされている関係上、右の手首の痛みが引かなくなってしまい大変困っているとの事でした。今では、マウスを足の間に置いてソロソロト操作している始末とのことで、これでは仕事がはかどらず本当に参ってしまっているとのお話でした。もちろん、整形外科にも行かれて治療を受けられたようですが最終的には湿布をくれるだけの先の見えない治療内容に嫌気がさしてしまい、今は行くのをやめてしまっているとの事でした。たまたま、ネットで当院のHPが目に止まりいらしていただいたということでした。
早速治療にとりかかってみますと、想像どおりと申しますか「仙腸関節」はガッチリと動かなくなっている状態でした。幸いな事に、まだ酷い腰痛までは感じていらっしゃらないようです。とりあえず、全身の状態を診させていただき、電気治療まで終わった段階で「どうですか?」とお尋ねした瞬間でした。「すご~い。嘘みたいですね。自分の手首じゃないみたいですよ。マッサージじゃここまで楽にはなりませんもんね。」とたいそう驚いていただいたのです。ただ、ベッドの上に右手をついて体重を乗せる動作をするとまだ痛みが少し走るとおっしゃっておられました。
その後、2回目の治療が終わった後には完全に痛みが消えてしまいました。どんな動作をしても痛まない状態になられ、御本人も「これで、安心して仕事が出来ます。こちらにうかがって本当に良かったです。整形外科じゃ治らないわけですよね。」と喜んでいただけたのです。しかし、ここでもまたまた「整形外科じゃ治らない」と言う言葉がひっかかってしまったのです。
腱鞘炎で悩んでいらっしゃる方は、痛いところが悪いと思いこんでいる方が殆どですし(残念ながら治療する方もそうです。)通常の治療をおこなっているお医者さんが「これは、仙腸関節からきていますね。」とはまずおっしゃいません。仙腸関節由来の腱鞘炎のような症状というものも、現実には沢山ありますしそれを明らかにしたのが関節運動学に基づく治療法なのです。一度、腱鞘炎でお悩みの方は是非一度JMIを御試しなられてみてはいかがでしょうか。答えが見つかることが多々あるのではないかと思います。

腰痛と肩こり、腱鞘炎、顎関節症、膝の痛み、外反母趾などは、同じ根本原因から派生して来たものです。
腱鞘炎の痛みが酷い方の場合、今現在腰痛を感じていなくても腰痛の治療と合わせて治療しますと、腱鞘炎の痛みが劇的に改善する事が頻繁に起こります。
合わせて、肩や首の周囲の関節の機能異常も同時に取り除く事が重要です。

実は、腰痛と同時に起きていた異変なのですが、一番痛い場所の痛みだけを意図的に体に知らせる脳の仕組みが働き分からなくなっている事が良くあるのです。

腱鞘炎の痛みも、決して手首の周囲だけに起きている異常であることはまずありません。必ず、骨盤の仙腸関節の異常が絡んでいます。骨盤から背中、肩、首、肘、手首と関節の機能異常が全身に巡り巡って一番酷使している末端の手首に痛みをもたらしていると考えなくては絶対に治せない話なのです。
単に手を使いすぎているからなどと言う様な短絡的な話ではないのです。
全ては関連し繋がっている話だと言う事を理解して頂けると嬉しく思います。



腰痛
https://www.painclinical.com/symptoms/165
肩こり
https://www.painclinical.com/symptoms/180

顎関節症
https://www.painclinical.com/symptoms/219

膝の痛み
https://www.painclinical.com/symptoms/198

外反母趾
https://www.painclinical.com/symptoms/192

治療の世界は、一般の方達が外から見ていでも見えない要素が沢山隠れている世界でもあります。
大量の情報が流れている時代だからこそ、どの様な治療院、どの様な治療法を選択すべきか?
と言う事を決める意味でも重要な要素があります。是非、参考にしてみてください。


院長紹介
https://www.painclinical.com/info

厚生労働省が、腰痛の85%は原因不明と言う報告書を出している事をご存知でしょうか?


意図的なのかどうか知りませんが、マスコミを通して衆知徹底されていないので、知らない方が殆どではないかと思います。
腰痛の85%も原因不明と言うことは、「医療現場では腰痛は治せません。」とバンザイしているに等しいと言うことになります。
腰痛の最大の原因になっているのは、骨盤の仙腸関節だと言う事が、40年も前に明らかにしている賢明な医師がいるにも関わらず、一般的な知識として未だに世間に定着していません。

仙腸関節の物理的な異常は、整形外科的な分野の体の様々な痛みと直結しています。
長年に渡り異常を放置しておきますと、様々な関節の物理的な異常から来る血流不足の影響が内科にも出てきます。

そうした現実を、私も長年治療の仕事を通して幾度も経験して来ています。
初めて耳にする情報だと仰る方も多いと思いますが、この機会にそう言う現実があるんだと言うことに気づいて頂けましたら嬉しく思います。



腰痛対策(厚生労働省)

詳しくはこちら