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第15回 臨床レポート

テーマ 「ムチ打ち症、寝違い、首の痛み」

首の周囲に痛みを覚える症状は、誰しも1度や2度は経験されているのではないでしょうか。誰もが経験するのが所謂「寝違い」という症状です。
朝起きたら突然首がどちらか一方しか向けなくなっていた。というあれですね。
しかし、中には「後縦靭帯硬化症」という難病指定になっている難しい症状が隠れている場合もあります。首の周囲への治療は慎重の上にも慎重に行う必要性があるのです。今回は、首に的を絞った臨床例のお話をしたいと思います。

東京都在住 Yさん(20代) 男性

Yさんは、ダンサーでいらっしゃいました。
それも、ブレイクダンスを専門に踊っていらっしゃる時代の先端を突っ走っていらっしゃる元気な方です。とある有名な歌手の方のバックダンサーもなさっていて、将来はアメリカに渡りダンスの勉強をしたいと言う大きな夢をお持ちでいらっしゃるとのことです。そんな、Yさんですが近年首の痛みに悩まされるようになってしまったとのことです。接骨院に行ったり、お姉さまが通っているという整体にも行ってみたりしてみたそうですが一向に良い兆しが現れず、仕事にも差し支えるような状態でかなり困っていらっしゃるとのことでした。

JMIについて、私が話を始めますとかなり真剣な表情でお聞きになっていらっしゃいました。時々、私の話をさえぎるようにしてかなり鋭い質問をされることも度々あり論理的な思考がきちんと出来る素晴らしい方だなと言う印象を受けました。
仙腸関節の機能異常から派生する首の痛みが多いと言う私の話には、「ちょっと信じられないな?」という顔をされていました。論より証拠、とにかく一度治療をしてみましょうという事で早速治療をさせていただくことにしました。

一連の治療が終わり「どうですか?」とお聞きしますと「ハイ、確かに首がかなり楽になりました・・・・・・・でもこれ・・・いつまで持つんでしょうかね・・・・・。」と先々の事を心配されているようでした。「お仕事がお仕事ですから、いつ首や腰をまた痛めてもおかしくないわけですから、とにかく痛いときは無理をしないで体を休める事。そしておかしいと思ったら直ぐに治療にいらしてください。それしかありませんよ。」と申し上げました。

2回目に治療にいらした時「先生、確かに嘘みたいに痛みが消えてしまって信じられなかったんですが、かなり良い状態が続いていて正直驚いています。」と御本人もJMIという治療の持つ凄みを徐々に理解してくださっているようでした。3~4回続けていらっしゃいましたがいらっしゃる度に調子が良くなられ、今では数ヶ月に一度のペースで十分大丈夫という状態が続いていらっしゃいます。

体調も戻ってきて、アメリカ行きのプランを実行に移したいと思っていた最中例の911の大事件がニューヨークで発生してしまいました。Yさんも人生の選択を考え直すことになってしまったようですが、今もダンススタジオで生徒さんに教えながら、プロのダンサーの舞台でも大活躍されています。今では、「おかしいなと思ったら先生の所に行けば大丈夫という安心感がありますから本当に助かっています。生徒さんでもし、あちこち痛いと言う方がいましたら直ぐに御紹介しますよ。」とおっしゃっていただいています。

今後も、Yさんの将来への大きな夢を実現するためのお手伝いがさせていただけたら嬉しいなと思っているところです。心置きなく世界に羽ばたいてくださることを願っています。Yさん、頑張れ!!

東京都在住 Iさん(30代) 女性

Iさんは、大手保険会社に勤務されるキャリアウーマンの方でした。
夜遅くまでの残業が続き、疲労がピークに達するといつもお電話で悲鳴にも似たお声で「先生、助けて~~。」と予約のお電話を頂くことが度々ございました。
そんなある日、いつもになく沈んだ声でお電話をいただいたのです。「先生、朝から首が回らなくて左の方を向けないんです。寝違いでしょうか?なんとかなりませんか?」とお電話を頂いたのです。

直ぐにいらして頂き、お話を聞きますと暫くいらしていなかった間に腰の方の異常も最近は良く感じていたとのこと。実に良くある「腰の異常をほっておいた為に弱いところに来た。」という典型的なケースだなと直感で判りました。そこで「Iさん、とにかく腰から来ていることは間違い無いと思いますのでいつもの治療をして、後は異常に収縮して痛みを発している筋肉の回復を待つしかないと思いますよ。」と申し上げました。

いつもよりも、JMIの治療を慎重に行い間違っても強い指圧やマッサージはしないように気をつけながら、電気治療を有効に使い温めながらの治療でした。
治療後は、かなり首の動きも良くなり「後、ほんの少し痛みがあるのともう少し左を向けるようになるといいなという感じですね・・・・・・・」とおっしゃっていました。
帰り際に、自分で出来る首の筋肉の回復法をお教えしまして様子を見ていただくことにしました。

そうしましたら、2日後にはすっかり痛みも消えてしまい大喜びでお電話を頂きました。適切な治療を時を置かずして行えばいかに早く回復出来るかと言う典型のようなお話でした。そして、「寝違い」と一口に言いましても仙腸関節の異常が絡んでいる場合が多いと言う事をくしくも証明したようなお話だったのです。

頚の骨が曲がっているとかずれていると言うような原因で起きる話であれば、もっと昔から痛みが発生していてなおかつ現在に到るまで継続していなくてはいけないことになります。また、私が施した治療は決して頚の骨の曲がりやずれを治した訳ではなく、関節内の可動性を本来の動きに戻しただけの操作なのです。外見上から見た骨の並びや形のおかしさに痛みの原因を求める事自体がいかに非現実な話であるかと言う事を知っていただきたいのです。そう言ったもっともらしい原因説明は、治療する側が分からないとか治せないと言いたく無いための自己防衛の為の手段としての屁理屈として使われている場合が殆どなのです。

もしそれが本当の原因であるならば、外科的な手術しか治療法がなくなってしまうことになります。寝違いやムチ打ち症で頻繁に頚椎の外科手術をする事などナンセンスな話です。また、少しばかり牽引したぐらいで頚の骨が真っ直ぐになるものではありませんしそれで治ったという話もまず聞いたためしが無いのです。寝違いを度々繰り返すのも、仙腸関節の異常をそのままにしてある可能性が極めて高いからだという事を知っていれば無駄な治療や手術をする機会も激減するのではないかと思うのです。

[ムチ打ち症 ]

所謂、ムチ打ち症と言われる症状で長年頚の周囲に異常を感じていらっしゃる方が世の中には沢山いらっしゃるのではないでしょうか。
一番多いのが、自動車事故による後遺症かと思います。
私も、今までに何人ものムチ打ち症でお悩みの方を拝見してきましたが、中には長年に渡る痛みや不快感で鬱症状を訴える方までいらっしゃいました。
物理的な痛みで悩んでいる内に早急に適切な手を打つ必要性を実感しているところです。

茨城県在住 Kさん(50代) 女性

Kさんの息子さんと私がたまたま知り合いであったことから、御紹介を頂いて来院していただきました。
お話をうかがいますと、3年前に乗車中に追突事故に合ってから頚の調子がおかしくなりそれ以来、常に頚に違和感を感じているとのことでした。
御近所の治療院にも度々行き治療を受けたそうですが、特に変化も無く貼り薬で痛みを誤魔化している日々が続いているとのことでした。「腰の状態はいかがですか?」とお聞きしますと「やはり、腰も時々痛むことがありまして良い状態とはとても言えないと思います。」とおっしゃっていました。

余談ではありますが、私自身も以前交差点で止まっている所を後ろから追突されたことがあり、腰や頚に受ける衝撃の大きさを実体験し驚いたことがあります。幸いにも、シートベルトをしており足もフットレストとブレーキに乗せて踏ん張っていましたので特にダメージはありませんでした。しかし、後で驚いたのはシートロックが外れてシートが前に押し出されてしまっていた事です。シートベルトをしていなかったら、おそらくフロントガラスに頭を突っ込み、腰にもかなりのダメージを負ってしまったのではと後から想像するとゾッとしたのを覚えております。そしてまた、同時に大きな発見をしたのです。ムチ打ち症は、決して頚だけにダメージを負うのではなく腰も同時にダメージを負う可能性が極めて高いという事も実感したのです。

Kさんの場合も、まさにそれだったのです。
追突されたときに、シートが押し出され腰にもかなりの衝撃を受けておりシートベルトをしていたおかげでフロントガラスに頭を突っ込むことは無かったものの頚にも瞬間的に前後に大きな力が加わっていたのです。
Kさんは、間違いなく仙腸関節の機能異常を起こしていると想像できました。
検査、そしてJMIの治療を施してみますと明らかな機能異常があり、それを取り除いただけでも頚の不快感がかなり軽減されました。

JMIの特徴でもあります、マイナスイオンの電気治療もパターンを変えながら行い、特別な指圧法を体全体に施しました。初回の治療が終わり感想を聞きますと、「あ~~、かなり楽になりました。大きな痛みと不快感は無くなりましたが、完全に良くなったとまではまだいきませんね。」とおっしゃっていました。
そして、2週間後に2回目の治療にいらしていただきまた手を替え品を替えして工夫をこらしJMIの治療を再度施させていただきました。そうしましたところ、前回の治療後にはまだ残っていた若干の不快感が完全に消え去りました。

「こんな軽い状態がこれからずっと続いてくれたらどんなに嬉しいかと思います。」と大喜びしていただいたのです。遠方からの来院という事もあり、なかなかお時間が取れないKさんでいらっしゃいますが、その後は大きな痛みや以前感じていた常に感じる不快感はすっかり消えて無くなり悩み苦しんでいた3年間はいったいなんだったのかと思えるぐらいにまで回復なさいました。
「今更ながら、近所の接骨院や治療院で長年受けていて治療がなんだったのかと思いたくなります。腰は本当に大切なポイントなんですね。」と改めて驚いていらっしゃいました。

私も寝違いやムチ打ち症と言った症状は、関節レベルの治療だけを用いてもなかなか症状が短期間では改善しない場合が多いと感じております。骨の周囲の靭帯や筋肉が異常に収縮してしまっていたり、傷ついたりしているケースが合併しているからであろうと想像出来るからです。他の症状の説明の時にも何度かお話をさせていただいていますが、筋肉はあくまでも関節という構造物を動かす道具です。
関節の構造物そのものの動きが内部で動きを制限させれるような状況に陥っていれば、筋肉レベルの治療だけをどんなに施しても一時的な痛みの緩和作用にしかなりません。まずは、関節の中の動きをスムーズにする適切な関節の治療をして同時に筋肉レベルの治療をおこなうのが理想ではないかと思うのです。その上で、痛みや炎症まで抑えられる治療も同時に行えればベストだと思うのです。当院で使用していますマイナスイオンを使った特別な電気治療器はその意味におきましても実に心強いサポーターと言えると感謝しているところです。

[民間療法における頚椎治療の被害の実態]

民間療法における関節にまつわる治療の事故や被害、問題に関して私も再三忠告させていただいていますが、最近患者さんから聞いた生生しい被害の実態についてお話をしておきたいと思います。

Kさん(50代 女性)から伺ったお話です。

Kさんのお知り合いの男性が、交通事故に合いそれ以来頚の調子がおかしくて悩んでいらしたそうです。そんなある日、かつて同じ会社の先輩で退職された方からお電話がかかってきたのだそうです。その電話の内容は、「実は、退職してから整体の先生の免許を取っていよいよ開業することにしたんだよ。人づてに聞いたら君交通事故に合ってから頚の調子が悪いそうじゃないか。俺が治して上げるから是非いらっしゃいよ。」と言う電話だったそうです。

その男性も、かつての会社の先輩でもあり、一応整体の勉強をしたらしいので治してもらおうかなという気軽な気持ちで出かけられたそうです。(今の日本においては整体やカイロなどといった国家資格免許など存在しません。)しかし、それがとんでもない事件を引き起こす幕開けになるとは知る由もなかったのです。
治療に行き、頚を強く捻られた瞬間全身に電気が走りそれ以来動けなくなってしまったというのです。今でも体を自由に動かす事が出来ずまさに身体障害者のような状態になってしまい、かつての先輩後輩などという親しい関係もどこへやら裁判沙汰にまで発展してしまって大変な事態になってしまっているというのです。
加害者も被害者も、この先の人生お先真っ暗という状態に陥ってしまったのですからとても笑い事で済まされるような話ではないのです。実態は定かではありませんが、このような被害は全国でも毎年沢山起きていると聞きます。

不況の時代、リストラに合った方や退職された方が気軽に「整体」や「カイロ」などのお店を開くケースが増えてきました。それにつれてこのような事故も多発しているのではないかと思えてならないのです。現状のまま放置すれば、加害者も被害者もお互いに不幸な人生を歩む事になるケースがますます増加するのではないでしょうか。どこかで、この「不幸の連鎖」を断ち切る必要があると思うのです。

平成3年に厚生省から既に、頚を強く捻る様な治療行為をおこなってはならないと通達が出ているにも関わらず未だに平然とちまたの民間療法の現場ではおこなわれているのが現状です。「関節の治療は間違った治療をおこなえば、人の一生を狂わしてしまうような大変な事故に繋がる可能性が高いものである」という事を、マスコミの方々にもしっかりと認識し報道していただきたいと思うのです。また、民間療法による事故の実態をレポートし世の中に警鐘を鳴らして下さる、良識と勇気を持ったマスコミの方が出てきて下さることも合わせてお願いしたいと思うのです。

厚生労働省が、腰痛の85%は原因不明と言う報告書を出している事をご存知でしょうか?

意図的なのかどうか知りませんが、マスコミを通して衆知徹底されていないので、知らない方が殆どではないかと思います。
腰痛の85%も原因不明と言うことは、「医療現場では腰痛は治せません。」とバンザイしているに等しいと言うことになります。
腰痛の最大の原因になっているのは、骨盤の仙腸関節だと言う事が、40年も前に明らかにしている賢明な医師がいるにも関わらず、一般的な知識として未だに世間に定着していません。

仙腸関節の物理的な異常は、整形外科的な分野の体の様々な痛みと直結しています。
長年に渡り異常を放置しておきますと、様々な関節の物理的な異常から来る血流不足の影響が内科にも出てきます。

そうした現実を、私も長年治療の仕事を通して幾度も経験して来ています。
初めて耳にする情報だと仰る方も多いと思いますが、この機会にそう言う現実があるんだと言うことに気づいて頂けましたら嬉しく思います。



腰痛対策(厚生労働省)

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